薬剤詳細データ

一般名

パロキセチン塩酸塩水和物

製品名

パキシルCR錠6.25mg

薬効名

精神神経用剤

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薬剤名

パキシルCR錠6.25mg

yj-code

1179041G3023

添付文書No

1179041G1020_1_13

改定年月

2023-03

第2版

一般名

パロキセチン塩酸塩水和物

薬効分類名

選択的セロトニン再取り込み阻害剤


用法・用量

通常、成人には1日1回夕食後、初期用量としてパロキセチン12.5mgを経口投与し、その後1週間以上かけて1日用量として25mgに増量する。なお、年齢、症状により1日50mgを超えない範囲で適宜増減するが、いずれも1日1回夕食後に投与することとし、増量は1週間以上の間隔をあけて1日用量として12.5mgずつ行うこと。

効能・効果

うつ病・うつ状態

相互作用:併用禁忌

MAO阻害剤


セレギリン塩酸塩(エフピー)


ラサギリンメシル酸塩(アジレクト)


サフィナミドメシル酸塩(エクフィナ)


,


セロトニン症候群があらわれることがある。MAO阻害剤を投与中あるいは投与中止後2週間以内の患者には投与しないこと。また、本剤の投与中止後2週間以内にMAO阻害剤の投与を開始しないこと。


脳内セロトニン濃度が高まると考えられている。


ピモジド


QT延長、心室性不整脈(torsade de pointesを含む)等の重篤な心臓血管系の副作用があらわれるおそれがある。


ピモジド(2mg)との併用により、ピモジドの血中濃度が上昇したことが報告されている。本剤が肝臓の薬物代謝酵素CYP2D6を阻害することによると考えられる。


相互作用:併用注意

セロトニン作用を有する薬剤


炭酸リチウム選択的セロトニン再取り込み阻害剤トリプタン系薬剤


スマトリプタンコハク酸塩等


セロトニン前駆物質(L-トリプトファン、5-ヒドロキシトリプトファン等)含有製剤又は食品等トラマドール塩酸塩フェンタニルクエン酸塩リネゾリドセイヨウオトギリソウ(St. John’s Wort, セント・ジョーンズ・ワート)含有食品等


セロトニン症候群等のセロトニン作用による症状があらわれることがある。これらの薬物を併用する際には観察を十分に行うこと。


相互にセロトニン作用が増強するおそれがある。


メチルチオニニウム塩化物水和物(メチレンブルー)


セロトニン症候群等のセロトニン作用による症状があらわれることがある。これらの薬物を併用する際には観察を十分に行うこと。


メチルチオニニウム塩化物水和物はMAO阻害作用を有するため、セロトニン作用が増強される。


フェノチアジン系抗精神病剤


ペルフェナジン


リスペリドン


これらの抗精神病剤との併用により悪性症候群があらわれるおそれがある。これらの薬剤の作用が増強され、過鎮静、錐体外路症状等の発現が報告されている。


本剤が肝臓の薬物代謝酵素CYP2D6を阻害することにより、患者によってはこれら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。ペルフェナジンとの併用により、ペルフェナジンの血中濃度が約6倍増加したことが報告されている。リスペリドンとの併用により、リスペリドン及び活性代謝物の血中濃度が約1.4倍増加したことが報告されている。イミプラミンとの併用により、イミプラミンのAUCが約1.7倍増加したことが報告されている。


三環系抗うつ剤


アミトリプチリン塩酸塩ノルトリプチリン塩酸塩イミプラミン塩酸塩


これら薬剤の作用が増強されるおそれがある。イミプラミンとの薬物相互作用試験において、併用投与により鎮静及び抗コリン作用の症状が報告されている。


本剤が肝臓の薬物代謝酵素CYP2D6を阻害することにより、患者によってはこれら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。ペルフェナジンとの併用により、ペルフェナジンの血中濃度が約6倍増加したことが報告されている。リスペリドンとの併用により、リスペリドン及び活性代謝物の血中濃度が約1.4倍増加したことが報告されている。イミプラミンとの併用により、イミプラミンのAUCが約1.7倍増加したことが報告されている。


抗不整脈剤


プロパフェノン塩酸塩フレカイニド酢酸塩


これら薬剤の作用が増強されるおそれがある。


本剤が肝臓の薬物代謝酵素CYP2D6を阻害することにより、患者によってはこれら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。ペルフェナジンとの併用により、ペルフェナジンの血中濃度が約6倍増加したことが報告されている。リスペリドンとの併用により、リスペリドン及び活性代謝物の血中濃度が約1.4倍増加したことが報告されている。イミプラミンとの併用により、イミプラミンのAUCが約1.7倍増加したことが報告されている。


β-遮断剤


チモロールマレイン酸塩


これら薬剤の作用が増強されるおそれがある。


本剤が肝臓の薬物代謝酵素CYP2D6を阻害することにより、患者によってはこれら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。ペルフェナジンとの併用により、ペルフェナジンの血中濃度が約6倍増加したことが報告されている。リスペリドンとの併用により、リスペリドン及び活性代謝物の血中濃度が約1.4倍増加したことが報告されている。イミプラミンとの併用により、イミプラミンのAUCが約1.7倍増加したことが報告されている。


メトプロロール酒石酸塩


メトプロロールとの併用投与により、重度の血圧低下が報告されている。


本剤が肝臓の薬物代謝酵素CYP2D6を阻害することにより、メトプロロールの(S)-体及び(R)-体のT1/2がそれぞれ約2.1及び2.5倍、AUCがそれぞれ約5及び8倍増加したことが報告されている。


アトモキセチン塩酸塩


併用によりアトモキセチンの血中濃度が上昇したとの報告がある。


本剤が肝臓の薬物代謝酵素CYP2D6を阻害することによると考えられる。


タモキシフェンクエン酸塩


タモキシフェンの作用が減弱されるおそれがある。併用により乳癌による死亡リスクが増加したとの報告がある。


本剤が肝臓の薬物代謝酵素CYP2D6を阻害することにより、タモキシフェンの活性代謝物の血中濃度が減少するおそれがある。


キニジン硫酸塩水和物シメチジン


本剤の作用が増強するおそれがある。


これらの薬剤の肝薬物代謝酵素阻害作用により、本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。


フェニトインフェノバルビタールカルバマゼピンリファンピシン,


本剤の作用が減弱するおそれがある。


これらの薬剤の肝薬物代謝酵素誘導作用により、本剤の血中濃度が低下するおそれがある。


ホスアンプレナビルカルシウム水和物とリトナビルの併用時


本剤の作用が減弱するおそれがある。


作用機序は不明であるが、ホスアンプレナビルとリトナビルとの併用時に本剤の血中濃度が約60%減少したことが報告されている。


ワルファリンカリウム


ワルファリンの作用が増強されるおそれがある。


本剤との相互作用は認められていないが、他の抗うつ剤で作用の増強が報告されている。


ジゴキシン


ジゴキシンの作用が減弱されるおそれがある。


健康人において、本剤との併用によるジゴキシンの血中濃度の低下が認められている。


止血・血液凝固を阻害する薬剤


非ステロイド性抗炎症剤、アスピリン、ワルファリンカリウム等


出血症状の報告のある薬剤


フェノチアジン系抗精神病剤、非定型抗精神病剤、三環系抗うつ剤等


出血傾向が増強するおそれがある。


これらの薬剤を併用することにより作用が増強されることが考えられる。


アルコール(飲酒)


本剤服用中は、飲酒を避けることが望ましい。


本剤との相互作用は認められていないが、他の抗うつ剤で作用の増強が報告されている。


副作用:重大な副作用

1: セロトニン症候群(頻度不明)

-不安、焦燥、興奮、錯乱、幻覚、反射亢進、ミオクロヌス、発汗、戦慄、頻脈、振戦等があらわれるおそれがある。セロトニン作用薬との併用時に発現する可能性が高くなるため、特に注意すること。異常が認められた場合には、投与を中止し、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。,,2: 悪性症候群(頻度不明)

-無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等が発現し、それに引き続き発熱がみられる場合がある。抗精神病剤との併用時にあらわれることが多いため、特に注意すること。異常が認められた場合には、抗精神病剤及び本剤の投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。本症発現時には、白血球の増加や血清CKの上昇がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。3: 幻覚(0.6%)、錯乱、せん妄、痙攣(いずれも頻度不明)

4: 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑(いずれも頻度不明)

5: 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)(頻度不明)

-主に高齢者において、低ナトリウム血症、痙攣等があらわれることが報告されている。異常が認められた場合には、投与を中止し、水分摂取の制限等適切な処置を行うこと。6: 重篤な肝機能障害(頻度不明)

-肝不全、肝壊死、肝炎、黄疸等があらわれることがある。必要に応じて肝機能検査を行い、異常が認められた場合には、投与を中止する等適切な処置を行うこと。7: 横紋筋融解症(頻度不明)

-筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、横紋筋融解症による急性腎障害の発症に注意すること。8: 汎血球減少、無顆粒球症、白血球減少、血小板減少(いずれも頻度不明)

-血液検査等の観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。9: アナフィラキシー(頻度不明)

-アナフィラキシー(発疹、血管性浮腫、呼吸困難等)があらわれることがある。

副作用:その他副作用


全身症状 -倦怠(感)、疲労-ほてり-無力症、発熱、悪寒
精神神経系 -傾眠、頭痛、めまい、感情鈍麻、振戦、緊張亢進、不眠、躁病反応-あくび、異常な夢(悪夢を含む)、知覚減退-神経過敏、錐体外路障害、離人症、激越、アカシジア注)、レストレスレッグス症候群、失神、味覚異常、健忘
消化器 -嘔気、口渇、便秘、下痢、消化不良、腹痛、食欲不振-嘔吐
循環器 -一過性の血圧上昇又は低下、心悸亢進-頻脈、起立性低血圧
過敏症 -発疹-そう痒、血管性浮腫、蕁麻疹、紅斑性発疹、光線過敏症
血液 -白血球増多、赤血球減少、ヘモグロビン減少、ヘマトクリット値増加又は減少、異常出血(皮下溢血、紫斑、胃腸出血等)
肝臓 -肝機能検査値異常(ALT、AST、γ-GTP、LDH、Al-P、総ビリルビンの上昇、ウロビリノーゲン陽性等)
腎臓・泌尿器 -排尿困難-BUN上昇、尿沈渣(赤血球、白血球)、尿蛋白、尿閉、尿失禁
眼 -霧視-視力異常-散瞳、急性緑内障
その他 -発汗、性機能異常(射精遅延、勃起障害等)、総コレステロール上昇-体重増加-血清カリウム上昇、総蛋白減少、乳汁漏出、末梢性浮腫、高プロラクチン血症、月経障害(不正子宮出血、無月経等)

年代別 ※令和4年度データ

性別・年代別
区分 合計 0歳~ 10歳~ 20歳~ 30歳~ 40歳~ 50歳~ 60歳~ 70歳~ 80歳~ 90歳~ 100歳~
男性 483,182 0 17,029 50,533 87,387 119,934 103,884 52,599 30,629 17,022 4,165 0
女性 999,840 0 23,946 111,114 169,092 220,797 175,002 88,371 107,743 79,907 23,868 0
合計 1,483,958 0 40,975 161,647 256,479 340,731 278,886 140,970 138,372 96,929 28,033 0
男性 483,182 0 17,029 50,533 87,387 119,934 103,884 52,599 30,629 17,022 4,165 0
女性 999,840 0 23,946 111,114 169,092 220,797 175,002 88,371 107,743 79,907 23,868 0
合計 1,483,958 0 40,975 161,647 256,479 340,731 278,886 140,970 138,372 96,929 28,033 0
性別・年代別グラフ

都道府県別 ※令和4年度データ

地方区分別(7)
地方区分名 合計
北海道64,579
東北73,664
関東622,132
中部225,629
近畿315,407
中国・四国69,962
九州112,585
合計1,483,958
地方区分別(14)
地方区分名 合計
北海道64,579
北東北26,813
南東北44,889
北関東68,354
南関東553,778
甲信越63,370
北陸27,198
東海146,941
関西303,527
中国47,510
四国22,452
北九州84,135
南九州19,425
沖縄18,050
合計1,483,958
都道府県別
都道府県名 合計
北海道64,579
青森県19,477
岩手県1,962
宮城県23,289
秋田県7,336
山形県7,894
福島県13,706
茨城県30,794
栃木県14,474
群馬県23,086
埼玉県64,654
千葉県61,737
東京都284,488
神奈川県142,899
新潟県34,517
富山県3,504
石川県7,167
福井県16,527
山梨県9,861
長野県18,992
岐阜県11,528
静岡県52,648
愛知県70,885
三重県11,880
滋賀県28,844
京都府27,978
大阪府158,696
兵庫県71,223
奈良県11,676
和歌山県5,110
鳥取県2,350
島根県2,327
岡山県12,935
広島県16,631
山口県13,267
徳島県2,241
香川県8,290
愛媛県7,848
高知県4,073
福岡県38,799
佐賀県4,125
長崎県16,809
熊本県18,125
大分県6,277
宮崎県2,698
鹿児島県16,727
沖縄県9,025
合計1,483,958
更新予告まとめ