薬剤詳細データ

一般名

テルミサルタンヒドロクロロチアジド

製品名

テルチア配合錠BP「NIG」

薬効名

胆汁排泄型持続性AT1受容体ブロッカー/利尿薬合剤

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薬剤名

テルチア配合錠BP「NIG」

yj-code

2149113F2082

添付文書No

2149113F1086_1_04

改定年月

2024-01

第1版

一般名

テルミサルタンヒドロクロロチアジド

薬効分類名

胆汁排泄型持続性AT1受容体ブロッカー/利尿薬合剤


用法・用量

成人には1日1回1錠(テルミサルタン/ヒドロクロロチアジドとして40mg/12.5mg又は80mg/12.5mg)を経口投与する。本剤は高血圧治療の第一選択薬として用いない。

効能・効果

高血圧症

相互作用:併用禁忌

アリスキレンフマル酸塩


ラジレス(糖尿病患者に使用する場合。ただし、他の降圧治療を行ってもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く。)


非致死性脳卒中、腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧のリスク増加が報告されている。


テルミサルタン:レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。


デスモプレシン酢酸塩水和物(ミニリンメルト)(男性における夜間多尿による夜間頻尿)


低ナトリウム血症が発現するおそれがある。


ヒドロクロロチアジド:いずれも低ナトリウム血症が発現するおそれがある。


相互作用:併用注意

ジギタリス剤


ジゴキシンジギトキシン


テルミサルタンとの併用により、血中ジゴキシン濃度が上昇したとの報告がある。


テルミサルタン:機序不明。


ジギタリス剤


ジゴキシン


ジギトキシン


ヒドロクロロチアジドとの併用により、ジギタリスの心臓に対する作用を増強し、不整脈等を起こすことがある。血清カリウム値に十分注意すること。


ヒドロクロロチアジド:ヒドロクロロチアジドによる血清カリウム値の低下により多量のジギタリスが心筋Na-K ATPaseに結合し、心収縮力増強と不整脈が起こる。マグネシウム低下も同様の作用を示す。


カリウム保持性利尿剤


スピロノラクトントリアムテレン等


カリウム補給剤


血清カリウム濃度が上昇するおそれがある。


テルミサルタン:カリウム貯留作用が増強するおそれがある。危険因子:特に腎機能障害のある患者。


リチウム製剤


炭酸リチウム


アンジオテンシン変換酵素阻害剤との併用により、リチウム中毒を起こすことが報告されている。


テルミサルタン:明確な機序は不明であるが、ナトリウムイオン不足はリチウムイオンの貯留を促進するといわれているため、テルミサルタンがナトリウム排泄を促進することにより起こると考えられる。


リチウム製剤


炭酸リチウム


ヒドロクロロチアジドにより、振戦、消化器愁訴等、リチウム中毒を増強することがある。


ヒドロクロロチアジド:腎におけるリチウムの再吸収を促進し、リチウムの血中濃度を上昇させる。


利尿降圧剤


フロセミド、トリクロルメチアジド等


急激な血圧低下を起こすおそれがあるので、低用量から投与を開始し、増量する場合は徐々に行うこと。


利尿降圧剤で治療を受けている患者にはレニン活性が亢進している患者が多く、本剤が奏効しやすい。


非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDS)


糸球体濾過量がより減少し、腎障害のある患者では急性腎障害を引き起こす可能性がある。


テルミサルタン:プロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられる。


非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDS)


降圧薬の効果を減弱させることが報告されている。


テルミサルタン:血管拡張作用を有するプロスタグランジンの合成が阻害されるため、降圧薬の血圧低下作用を減弱させると考えられている。


非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDS)


チアジド系薬剤の作用が減弱することがある。


ヒドロクロロチアジド:非ステロイド系消炎鎮痛剤のプロスタグランジン合成酵素阻害作用により、腎内プロスタグランジンが減少し、水・ナトリウムの体内貯留が生じてヒドロクロロチアジドの作用と拮抗する。


アンジオテンシン変換酵素阻害剤


急性腎障害を含む腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。


テルミサルタン:レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。


アリスキレンフマル酸塩


腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。なお、eGFRが60mL/min/1.73m2未満の腎機能障害のある患者へのアリスキレンフマル酸塩との併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避けること。


テルミサルタン:レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。


バルビツール酸誘導体


起立性低血圧が増強されることがある。


ヒドロクロロチアジド:これらの薬剤の中枢抑制作用と利尿剤の降圧作用による。


あへんアルカロイド系麻薬


起立性低血圧が増強されることがある。


ヒドロクロロチアジド:あへんアルカロイドの大量投与で血圧下降があらわれることが報告されている。


アルコール


起立性低血圧が増強されることがある。


ヒドロクロロチアジド:血管拡張作用を有するアルコールとの併用により降圧作用が増強される可能性がある。


昇圧アミン


ノルアドレナリンアドレナリン


昇圧アミンの作用を減弱することがある。手術前の患者に使用する場合、本剤の一時休薬等の処置を講ずること。


ヒドロクロロチアジド:チアジド系利尿剤は昇圧アミンに対する血管壁の反応性を低下させることが報告されている。


ツボクラリン及びその類似作用物質


ツボクラリン塩化物塩酸塩水和物パンクロニウム臭化物


ツボクラリン及びその類似作用物質の麻痺作用を増強することがある。手術前の患者に使用する場合、本剤の一時休薬等の処置を講ずること。


ヒドロクロロチアジド:ヒドロクロロチアジドによる血清カリウム値の低下により、これらの薬剤の神経・筋遮断作用を増強すると考えられている。


降圧作用を有する他の薬剤


β-遮断剤ニトログリセリン等


降圧作用を増強するおそれがある。降圧剤の用量調節等に注意すること。


ヒドロクロロチアジド:作用機序の異なる降圧作用により互いに協力的に作用する。


乳酸ナトリウム


チアジド系薬剤による代謝性アルカローシス、低カリウム血症を増強することがある。


ヒドロクロロチアジド:ヒドロクロロチアジドによるカリウム排泄作用により低カリウム血症や代謝性アルカローシスが引き起こされることがある。アルカリ化剤である乳酸ナトリウムの併用はこの状態をさらに増強させる。


糖質副腎皮質ホルモン剤ACTH


低カリウム血症が発現することがある。


ヒドロクロロチアジド:ヒドロクロロチアジド及び糖質副腎皮質ホルモン剤ともカリウム排泄作用を持つ。


グリチルリチン製剤


血清カリウム値の低下があらわれやすくなる。


ヒドロクロロチアジド:グリチルリチン製剤は低カリウム血症を主徴とした偽アルドステロン症を引き起こすことがある。したがってヒドロクロロチアジドとの併用により低カリウム血症を増強する可能性がある。


糖尿病用剤


SU剤インスリン


糖尿病用剤の作用を著しく減弱することがある。


ヒドロクロロチアジド:機序は明確ではないが、ヒドロクロロチアジドによるカリウム喪失により膵臓のβ細胞のインスリン放出が低下すると考えられている。


コレスチラミン


チアジド系薬剤の作用が減弱することがある。


ヒドロクロロチアジド:コレスチラミンの吸着作用により、チアジド系薬剤の吸収が阻害されることがある。


スルフィンピラゾン


チアジド系薬剤はスルフィンピラゾンの尿酸排泄作用に拮抗することがある。


ヒドロクロロチアジド:チアジド系利尿剤は、腎での尿酸分泌の阻害、尿酸再吸収の増大作用を有すると考えられ、スルフィンピラゾンの尿酸排泄作用に拮抗することがある。


副作用:重大な副作用

1: 血管浮腫(頻度不明)

-顔面、口唇、咽頭・喉頭、舌等の腫脹を症状とする血管浮腫があらわれ、喉頭浮腫等により呼吸困難を来した症例も報告されている。2: 高カリウム血症(頻度不明)

3: 低ナトリウム血症(頻度不明)

-倦怠感、食欲不振、嘔気、嘔吐、意識障害等を伴う低ナトリウム血症があらわれることがある。高齢者であらわれやすい。,4: 腎機能障害(0.5%未満)

-急性腎障害を呈した例が報告されている。5: ショック、失神、意識消失(いずれも頻度不明)

-冷感、嘔吐、意識消失等があらわれた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。,6: 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)

-AST、ALT、Al-P、LDHの上昇等の肝機能障害があらわれることがある。7: 低血糖(頻度不明)

-脱力感、空腹感、冷汗、手の震え、集中力低下、痙攣、意識障害等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。糖尿病治療中の患者であらわれやすい。8: アナフィラキシー(頻度不明)

-呼吸困難、血圧低下、喉頭浮腫等が症状としてあらわれることがある。9: 再生不良性貧血、溶血性貧血(いずれも頻度不明)

10: 間質性肺炎、肺水腫、急性呼吸窮迫症候群(いずれも頻度不明)

-発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常等を伴う間質性肺炎、肺水腫があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。また、ヒドロクロロチアジド服用後、数分から数時間以内に急性呼吸窮迫症候群が発現したとの報告がある,,,。11: 横紋筋融解症(頻度不明)

-筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので、このような場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。12: 急性近視、閉塞隅角緑内障(いずれも頻度不明)

-急性近視(霧視、視力低下等を含む)、閉塞隅角緑内障があらわれることがあるので、急激な視力の低下や眼痛等の異常が認められた場合には投与を中止し、速やかに眼科医の診察を受けるよう、患者に指導すること。13: 壊死性血管炎(頻度不明)

14: 全身性紅斑性狼瘡の悪化(頻度不明)

副作用:その他副作用


過敏症 -光線過敏症-発疹-そう痒、じん麻疹、紅斑、呼吸困難、顔面潮紅
精神神経系 -めまい(5.5%)-眠気-不安感、頭のぼんやり感、不眠、睡眠障害、抑うつ状態、知覚異常、錯感覚、頭痛
血液 -白血球減少、好酸球上昇、血小板減少、ヘモグロビン減少、紫斑、貧血
循環器 -低血圧-動悸-ほてり、心悸亢進、ふらつき、上室性期外収縮、心房細動、上室性頻脈、徐脈、不整脈、起立性低血圧
消化器 -下痢、鼓腸-腹痛、消化不良、胃炎、嘔気、嘔吐、食欲不振、口渇、口内炎、膵炎、唾液腺炎、便秘、腹部不快感
眼 -視覚異常、視力異常(霧視等)、黄視症、結膜炎、目のチカチカ感、羞明
肝臓 -AST、ALT、Al-P、LDH上昇等の肝機能異常
呼吸器 -咽頭炎、気管支炎、副鼻腔炎、咳、喀痰増加、鼻閉
腎臓 -高尿酸血症-血清クレアチニン上昇、血中尿酸値上昇
代謝異常 -脂質異常症(低比重リポ蛋白増加、トリグリセリド増加等)、低クロール性アルカローシス、糖尿病のコントロール不良
骨格筋 -関節痛、下肢痛、筋肉痛、下肢痙攣、背部痛、腱炎、筋痙攣
電解質 -低カリウム血症、血清カリウム上昇、低マグネシウム血症、血清カルシウムの上昇等の電解質失調
その他 -頻尿、疲労、無力症-インフルエンザ様症状、上気道感染、インポテンス、尿路感染、膀胱炎、敗血症、耳鳴、倦怠感、CRP陽性、CK上昇、浮腫、脱力感、発熱、多汗、胸痛、高カルシウム血症を伴う副甲状腺障害、皮膚エリテマトーデス、しびれ、味覚異常

薬剤名

テルチア配合錠BP「NIG」

yj-code

2149113F2082

添付文書No

2149113F1086_1_04

改定年月

2024-01

第1版

一般名

テルミサルタンヒドロクロロチアジド

薬効分類名

胆汁排泄型持続性AT1受容体ブロッカー/利尿薬合剤


用法・用量

成人には1日1回1錠(テルミサルタン/ヒドロクロロチアジドとして40mg/12.5mg又は80mg/12.5mg)を経口投与する。本剤は高血圧治療の第一選択薬として用いない。

効能・効果

高血圧症

相互作用:併用禁忌

アリスキレンフマル酸塩


ラジレス(糖尿病患者に使用する場合。ただし、他の降圧治療を行ってもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く。)


非致死性脳卒中、腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧のリスク増加が報告されている。


テルミサルタン:レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。


デスモプレシン酢酸塩水和物(ミニリンメルト)(男性における夜間多尿による夜間頻尿)


低ナトリウム血症が発現するおそれがある。


ヒドロクロロチアジド:いずれも低ナトリウム血症が発現するおそれがある。


相互作用:併用注意

ジギタリス剤


ジゴキシンジギトキシン


テルミサルタンとの併用により、血中ジゴキシン濃度が上昇したとの報告がある。


テルミサルタン:機序不明。


ジギタリス剤


ジゴキシン


ジギトキシン


ヒドロクロロチアジドとの併用により、ジギタリスの心臓に対する作用を増強し、不整脈等を起こすことがある。血清カリウム値に十分注意すること。


ヒドロクロロチアジド:ヒドロクロロチアジドによる血清カリウム値の低下により多量のジギタリスが心筋Na-K ATPaseに結合し、心収縮力増強と不整脈が起こる。マグネシウム低下も同様の作用を示す。


カリウム保持性利尿剤


スピロノラクトントリアムテレン等


カリウム補給剤


血清カリウム濃度が上昇するおそれがある。


テルミサルタン:カリウム貯留作用が増強するおそれがある。危険因子:特に腎機能障害のある患者。


リチウム製剤


炭酸リチウム


アンジオテンシン変換酵素阻害剤との併用により、リチウム中毒を起こすことが報告されている。


テルミサルタン:明確な機序は不明であるが、ナトリウムイオン不足はリチウムイオンの貯留を促進するといわれているため、テルミサルタンがナトリウム排泄を促進することにより起こると考えられる。


リチウム製剤


炭酸リチウム


ヒドロクロロチアジドにより、振戦、消化器愁訴等、リチウム中毒を増強することがある。


ヒドロクロロチアジド:腎におけるリチウムの再吸収を促進し、リチウムの血中濃度を上昇させる。


利尿降圧剤


フロセミド、トリクロルメチアジド等


急激な血圧低下を起こすおそれがあるので、低用量から投与を開始し、増量する場合は徐々に行うこと。


利尿降圧剤で治療を受けている患者にはレニン活性が亢進している患者が多く、本剤が奏効しやすい。


非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDS)


糸球体濾過量がより減少し、腎障害のある患者では急性腎障害を引き起こす可能性がある。


テルミサルタン:プロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられる。


非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDS)


降圧薬の効果を減弱させることが報告されている。


テルミサルタン:血管拡張作用を有するプロスタグランジンの合成が阻害されるため、降圧薬の血圧低下作用を減弱させると考えられている。


非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDS)


チアジド系薬剤の作用が減弱することがある。


ヒドロクロロチアジド:非ステロイド系消炎鎮痛剤のプロスタグランジン合成酵素阻害作用により、腎内プロスタグランジンが減少し、水・ナトリウムの体内貯留が生じてヒドロクロロチアジドの作用と拮抗する。


アンジオテンシン変換酵素阻害剤


急性腎障害を含む腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。


テルミサルタン:レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。


アリスキレンフマル酸塩


腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。なお、eGFRが60mL/min/1.73m2未満の腎機能障害のある患者へのアリスキレンフマル酸塩との併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避けること。


テルミサルタン:レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。


バルビツール酸誘導体


起立性低血圧が増強されることがある。


ヒドロクロロチアジド:これらの薬剤の中枢抑制作用と利尿剤の降圧作用による。


あへんアルカロイド系麻薬


起立性低血圧が増強されることがある。


ヒドロクロロチアジド:あへんアルカロイドの大量投与で血圧下降があらわれることが報告されている。


アルコール


起立性低血圧が増強されることがある。


ヒドロクロロチアジド:血管拡張作用を有するアルコールとの併用により降圧作用が増強される可能性がある。


昇圧アミン


ノルアドレナリンアドレナリン


昇圧アミンの作用を減弱することがある。手術前の患者に使用する場合、本剤の一時休薬等の処置を講ずること。


ヒドロクロロチアジド:チアジド系利尿剤は昇圧アミンに対する血管壁の反応性を低下させることが報告されている。


ツボクラリン及びその類似作用物質


ツボクラリン塩化物塩酸塩水和物パンクロニウム臭化物


ツボクラリン及びその類似作用物質の麻痺作用を増強することがある。手術前の患者に使用する場合、本剤の一時休薬等の処置を講ずること。


ヒドロクロロチアジド:ヒドロクロロチアジドによる血清カリウム値の低下により、これらの薬剤の神経・筋遮断作用を増強すると考えられている。


降圧作用を有する他の薬剤


β-遮断剤ニトログリセリン等


降圧作用を増強するおそれがある。降圧剤の用量調節等に注意すること。


ヒドロクロロチアジド:作用機序の異なる降圧作用により互いに協力的に作用する。


乳酸ナトリウム


チアジド系薬剤による代謝性アルカローシス、低カリウム血症を増強することがある。


ヒドロクロロチアジド:ヒドロクロロチアジドによるカリウム排泄作用により低カリウム血症や代謝性アルカローシスが引き起こされることがある。アルカリ化剤である乳酸ナトリウムの併用はこの状態をさらに増強させる。


糖質副腎皮質ホルモン剤ACTH


低カリウム血症が発現することがある。


ヒドロクロロチアジド:ヒドロクロロチアジド及び糖質副腎皮質ホルモン剤ともカリウム排泄作用を持つ。


グリチルリチン製剤


血清カリウム値の低下があらわれやすくなる。


ヒドロクロロチアジド:グリチルリチン製剤は低カリウム血症を主徴とした偽アルドステロン症を引き起こすことがある。したがってヒドロクロロチアジドとの併用により低カリウム血症を増強する可能性がある。


糖尿病用剤


SU剤インスリン


糖尿病用剤の作用を著しく減弱することがある。


ヒドロクロロチアジド:機序は明確ではないが、ヒドロクロロチアジドによるカリウム喪失により膵臓のβ細胞のインスリン放出が低下すると考えられている。


コレスチラミン


チアジド系薬剤の作用が減弱することがある。


ヒドロクロロチアジド:コレスチラミンの吸着作用により、チアジド系薬剤の吸収が阻害されることがある。


スルフィンピラゾン


チアジド系薬剤はスルフィンピラゾンの尿酸排泄作用に拮抗することがある。


ヒドロクロロチアジド:チアジド系利尿剤は、腎での尿酸分泌の阻害、尿酸再吸収の増大作用を有すると考えられ、スルフィンピラゾンの尿酸排泄作用に拮抗することがある。


副作用:重大な副作用

1: 血管浮腫(頻度不明)

-顔面、口唇、咽頭・喉頭、舌等の腫脹を症状とする血管浮腫があらわれ、喉頭浮腫等により呼吸困難を来した症例も報告されている。2: 高カリウム血症(頻度不明)

3: 低ナトリウム血症(頻度不明)

-倦怠感、食欲不振、嘔気、嘔吐、意識障害等を伴う低ナトリウム血症があらわれることがある。高齢者であらわれやすい。,4: 腎機能障害(0.5%未満)

-急性腎障害を呈した例が報告されている。5: ショック、失神、意識消失(いずれも頻度不明)

-冷感、嘔吐、意識消失等があらわれた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。,6: 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)

-AST、ALT、Al-P、LDHの上昇等の肝機能障害があらわれることがある。7: 低血糖(頻度不明)

-脱力感、空腹感、冷汗、手の震え、集中力低下、痙攣、意識障害等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。糖尿病治療中の患者であらわれやすい。8: アナフィラキシー(頻度不明)

-呼吸困難、血圧低下、喉頭浮腫等が症状としてあらわれることがある。9: 再生不良性貧血、溶血性貧血(いずれも頻度不明)

10: 間質性肺炎、肺水腫、急性呼吸窮迫症候群(いずれも頻度不明)

-発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常等を伴う間質性肺炎、肺水腫があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。また、ヒドロクロロチアジド服用後、数分から数時間以内に急性呼吸窮迫症候群が発現したとの報告がある,,,。11: 横紋筋融解症(頻度不明)

-筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので、このような場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。12: 急性近視、閉塞隅角緑内障(いずれも頻度不明)

-急性近視(霧視、視力低下等を含む)、閉塞隅角緑内障があらわれることがあるので、急激な視力の低下や眼痛等の異常が認められた場合には投与を中止し、速やかに眼科医の診察を受けるよう、患者に指導すること。13: 壊死性血管炎(頻度不明)

14: 全身性紅斑性狼瘡の悪化(頻度不明)

副作用:その他副作用


過敏症 -光線過敏症-発疹-そう痒、じん麻疹、紅斑、呼吸困難、顔面潮紅
精神神経系 -めまい(5.5%)-眠気-不安感、頭のぼんやり感、不眠、睡眠障害、抑うつ状態、知覚異常、錯感覚、頭痛
血液 -白血球減少、好酸球上昇、血小板減少、ヘモグロビン減少、紫斑、貧血
循環器 -低血圧-動悸-ほてり、心悸亢進、ふらつき、上室性期外収縮、心房細動、上室性頻脈、徐脈、不整脈、起立性低血圧
消化器 -下痢、鼓腸-腹痛、消化不良、胃炎、嘔気、嘔吐、食欲不振、口渇、口内炎、膵炎、唾液腺炎、便秘、腹部不快感
眼 -視覚異常、視力異常(霧視等)、黄視症、結膜炎、目のチカチカ感、羞明
肝臓 -AST、ALT、Al-P、LDH上昇等の肝機能異常
呼吸器 -咽頭炎、気管支炎、副鼻腔炎、咳、喀痰増加、鼻閉
腎臓 -高尿酸血症-血清クレアチニン上昇、血中尿酸値上昇
代謝異常 -脂質異常症(低比重リポ蛋白増加、トリグリセリド増加等)、低クロール性アルカローシス、糖尿病のコントロール不良
骨格筋 -関節痛、下肢痛、筋肉痛、下肢痙攣、背部痛、腱炎、筋痙攣
電解質 -低カリウム血症、血清カリウム上昇、低マグネシウム血症、血清カルシウムの上昇等の電解質失調
その他 -頻尿、疲労、無力症-インフルエンザ様症状、上気道感染、インポテンス、尿路感染、膀胱炎、敗血症、耳鳴、倦怠感、CRP陽性、CK上昇、浮腫、脱力感、発熱、多汗、胸痛、高カルシウム血症を伴う副甲状腺障害、皮膚エリテマトーデス、しびれ、味覚異常

年代別 ※令和4年度データ

性別・年代別
区分 合計 0歳~ 10歳~ 20歳~ 30歳~ 40歳~ 50歳~ 60歳~ 70歳~ 80歳~ 90歳~ 100歳~
男性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
女性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
男性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
女性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
男性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
女性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
男性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
女性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
性別・年代別グラフ

都道府県別 ※令和4年度データ

地方区分別(7)
地方区分名 合計
北海道0
東北0
関東0
中部0
近畿0
中国・四国0
九州0
合計0
地方区分別(14)
地方区分名 合計
北海道0
北東北0
南東北0
北関東0
南関東0
甲信越0
北陸0
東海0
関西0
中国0
四国0
北九州0
南九州0
沖縄0
合計0
都道府県別
都道府県名 合計
北海道0
青森県0
岩手県0
宮城県0
秋田県0
山形県0
福島県0
茨城県0
栃木県0
群馬県0
埼玉県0
千葉県0
東京都0
神奈川県0
新潟県0
富山県0
石川県0
福井県0
山梨県0
長野県0
岐阜県0
静岡県0
愛知県0
三重県0
滋賀県0
京都府0
大阪府0
兵庫県0
奈良県0
和歌山県0
鳥取県0
島根県0
岡山県0
広島県0
山口県0
徳島県0
香川県0
愛媛県0
高知県0
福岡県0
佐賀県0
長崎県0
熊本県0
大分県0
宮崎県0
鹿児島県0
沖縄県0
合計0
更新予告まとめ