薬剤詳細データ

一般名

ダサチニブ錠

製品名

ダサチニブ錠20mg「NK」

薬効名

抗悪性腫瘍剤チロシンキナーゼインヒビター

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薬剤名

ダサチニブ錠20mg「NK」

yj-code

4291020F1043

添付文書No

4291020F1043_1_03

改定年月

2024-01

第1版

一般名

ダサチニブ錠

薬効分類名

抗悪性腫瘍剤チロシンキナーゼインヒビター


用法・用量

〈慢性骨髄性白血病〉 (1)慢性期 通常、成人にはダサチニブとして1日1回100mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜増減するが、1日1回140mgまで増量できる。 (2)移行期又は急性期 通常、成人にはダサチニブとして1回70mgを1日2回経口投与する。なお、患者の状態により適宜増減するが、1回90mgを1日2回まで増量できる。 〈再発又は難治性のフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病〉 通常、成人にはダサチニブとして1回70mgを1日2回経口投与する。なお、患者の状態により適宜増減するが、1回90mgを1日2回まで増量できる。

効能・効果

慢性骨髄性白血病 再発又は難治性のフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病

相互作用:併用禁忌

相互作用:併用注意

CYP3A4阻害剤


アゾール系抗真菌剤(イトラコナゾール,ケトコナゾール等)マクロライド系抗生剤(エリスロマイシン,クラリスロマイシン,テリスロマイシン等)HIVプロテアーゼ阻害剤(リトナビル,アタザナビル硫酸塩,ネルフィナビルメシル酸塩等)


エンシトレルビル フマル酸


グレープフルーツジュース


本剤とケトコナゾールの併用により,本剤のCmax及びAUCはそれぞれ4倍及び5倍増加した。CYP3A4阻害作用のない又は低い代替薬の使用が推奨される。CYP3A4阻害作用の強い薬剤との併用が避けられない場合は,有害事象の発現に十分注意して観察を行い,本剤を減量して投与することを考慮すること。


これらの薬剤等がCYP3A4活性を阻害し,本剤の血中濃度を上昇させる可能性がある。


CYP3A4誘導剤


デキサメタゾン,フェニトイン,カルバマゼピン,リファンピシン,フェノバルビタール等


セイヨウオトギリソウ(St. John’s Wort, セント・ジョーンズ・ワート)含有食品


本剤の血中濃度が低下する可能性がある。リファンピシン8日間投与後に本剤を投与した場合,本剤のCmax及びAUCはそれぞれ81%及び82%低下した。CYP3A4誘導作用の強い薬剤との併用は推奨されない。CYP3A4誘導剤を処方する場合,誘導作用のない又は低い代替薬を考慮すること。


これらの薬剤等がCYP3A4を誘導し,本剤の血中濃度を低下させる可能性がある。


制酸剤(水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム含有製剤)


本剤と制酸剤の同時投与は避けること。制酸剤の投与が必要な場合には,本剤投与の少なくとも2時間前又は2時間後に投与すること。


本剤の吸収が抑制され,血中濃度が低下する可能性がある。


H2受容体拮抗剤


ファモチジン等


プロトンポンプ阻害剤


オメプラゾール等


H2受容体拮抗剤又はプロトンポンプ阻害剤との併用は推奨されない。ファモチジン投与10時間後に本剤を投与したときの本剤のCmax及びAUCはそれぞれ63%及び61%低下し,オメプラゾールを4日間投与し,最終投与22時間後に本剤を投与したときの本剤のCmax及びAUCはそれぞれ42%及び43%低下した。本剤投与中は,これらの薬剤に替えて制酸剤の投与を考慮すること。


本剤の吸収が抑制され,血中濃度が低下する可能性がある。


CYP3A4の基質となる薬剤


シンバスタチンシクロスポリンピモジドキニジン硫酸塩水和物タクロリムス水和物エルゴタミン酒石酸塩ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩等


CYP3A4の基質となる薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある。本剤とシンバスタチンの併用により,シンバスタチンのCmax及びAUCはそれぞれ37%及び20%上昇した。本剤を治療係数が低いCYP3A4の基質となる薬剤と併用する場合には注意すること。


本剤のCYP3A4阻害作用によりこれら薬剤の血中濃度を上昇させる可能性がある。


QT間隔延長を起こすことが知られている薬剤


イミプラミン塩酸塩ピモジド等


QT間隔延長作用を増強する可能性がある。


本剤及びこれらの薬剤はいずれもQT間隔を延長させるおそれがあるため,併用により作用が増強する可能性がある。


抗不整脈薬


キニジン硫酸塩水和物プロカインアミド塩酸塩ジソピラミドソタロール塩酸塩等


QT間隔延長作用を増強する可能性がある。


本剤及びこれらの薬剤はいずれもQT間隔を延長させるおそれがあるため,併用により作用が増強する可能性がある。


副作用:重大な副作用

1: 骨髄抑制

-汎血球減少(0.9%),白血球減少(21.5%),好中球減少(34.3%),血小板減少(34.0%),貧血(16.4%)があらわれることがある。重篤な好中球減少又は血小板減少があらわれた場合には減量又は休薬すること。,2: 出血(脳出血・硬膜下出血(頻度不明),消化管出血(3.3%))

-重篤な出血が生じた場合には減量又は休薬とともに適切な支持療法を行うこと。,3: 体液貯留(胸水(17.3%),肺水腫(0.6%),心嚢液貯留(3.0%),腹水(0.3%),全身性浮腫(頻度不明)等)

-呼吸困難,乾性咳嗽等の胸水を示唆する症状が認められた場合には胸部X線の検査を実施すること。重篤な胸水は,必要に応じて胸腔穿刺,酸素吸入を行うこと。本剤投与中は患者の状態を十分に観察し,体液貯留が認められた場合には,利尿剤又は短期間の副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な支持療法を行うこと。4: 感染症

-肺炎(1.8%),敗血症(0.3%)等の感染症があらわれることがある。また,B型肝炎ウイルスの再活性化があらわれることがある。,,5: 間質性肺疾患(0.9%)

-発熱,咳嗽,呼吸困難及び胸部X線検査異常等が認められた場合には投与を中止し,副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。6: 腫瘍崩壊症候群(0.9%)

-異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置(生理食塩液,高尿酸血症治療剤等の投与,透析等)を行うとともに,症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すること。7: 心電図QT延長(2.7%)

-QT間隔延長が認められた場合には減量又は休薬とともに電解質異常(低カリウム血症,低マグネシウム血症等)の補正を行うこと。,8: 心不全(0.6%),心筋梗塞(頻度不明)

9: 急性腎障害

-急性腎障害(0.3%),ネフローゼ症候群(頻度不明)等があらわれることがある。10: 肺動脈性肺高血圧症(頻度不明)

-本剤を長期にわたり投与した際に発現した例も報告されている。観察を十分に行い,呼吸困難,胸痛等の症状があらわれた場合には投与を中止するとともに,他の病因(胸水,肺水腫等)との鑑別診断を実施した上で,適切な処置を行うこと。

副作用:その他副作用


感染症 -感染,鼻咽頭炎,気管支炎,膀胱炎,サイトメガロウイルス感染,毛包炎,胃腸炎,ヘルペスウイルス感染,眼感染,インフルエンザ,膣カンジダ症,尿路感染,気管支肺炎,蜂巣炎,帯状疱疹,爪白癬,外耳炎,足部白癬,上気道感染,歯肉感染,感染性腸炎,副鼻腔炎-感染性小腸結腸炎
血液 -リンパ球数減少-網状赤血球数減少,発熱性好中球減少症,播種性血管内凝固,CD4リンパ球数増加,プロトロンビン時間延長,網状赤血球数増加,APTT延長,白血球数増加,好中球数増加,血小板数増加,リンパ球数増加,好酸球数増加,INR増加,単球数減少,プロトロンビン時間短縮,CD4リンパ球数減少,リンパ節症,鉄欠乏性貧血,血中フィブリノゲン増加,フィブリン分解産物増加-赤芽球癆
免疫系 -移植片対宿主病,過敏症-結節性紅斑
代謝 -電解質異常(リン,カリウム,カルシウム注),マグネシウム,ナトリウム,クロール)-甲状腺機能低下症,血中甲状腺刺激ホルモン増加,BNP増加,CRP増加,脱水,総蛋白増加,食欲不振,血中尿酸増加,血中アルブミン減少,総蛋白減少,糖尿病-高コレステロール血症
精神 -不眠症,抑うつ気分,無感情-不安,感情不安定,錯乱状態,リビドー減退
神経系 -頭痛-味覚異常,浮動性めまい,意識消失,傾眠,肋間神経痛,感覚鈍麻,振戦,手根管症候群,体位性めまい,頚椎症性神経炎,頚腕症候群,片頭痛,脳腫瘤,大脳石灰化-失神,健忘,痙攣,脳血管発作,一過性脳虚血発作,末梢性ニューロパチー,視神経炎
眼 -霧視,角膜炎,眼球乾燥,結膜充血,羞明,アレルギー性結膜炎,結膜炎,白内障,眼脂,後嚢部混濁,網膜症,飛蚊症,眼圧上昇-流涙増加
耳 -耳不快感,耳管閉塞,耳鳴,聴力低下-回転性めまい
心臓 -心拡大,動悸,頻脈,大動脈弁閉鎖不全症,僧帽弁閉鎖不全症,洞性徐脈,上室性期外収縮,心室性期外収縮,左室肥大,不整脈,第一度房室ブロック,心房頻脈,脚ブロック,心肥大,心筋症,左房拡張,心電図ST部分下降-心機能障害,狭心症,心膜炎,心室性不整脈,心室性頻脈,心筋炎,急性冠動脈症候群,肺性心,心房細動,心房粗動,心電図異常T波
血管 -出血(肺出血,歯肉出血,結膜出血,鼻出血,皮下出血,点状出血,カテーテル留置部位出血)-低血圧,高血圧,ほてり,血腫-血栓性静脈炎,網状皮斑,血栓症/塞栓症(肺塞栓症,深部静脈血栓症)
呼吸器 -咳嗽-呼吸困難,低酸素症,発声障害,咽喉頭疼痛,上気道の炎症,咽頭紅斑,咽喉頭不快感,湿性咳嗽,鼻漏,痰貯留,鼻炎,胸膜炎,鼻痛-肺浸潤,肺臓炎,肺高血圧症,喘息,気管支痙攣,急性呼吸窮迫症候群
消化器 -下痢(24.2%),悪心-腹痛,腹部膨満,口唇炎,歯肉炎,胃不快感,異常便,変色便,胃炎,痔核,口唇水疱,心窩部不快感,口内乾燥,歯肉腫脹,口唇乾燥,口の感覚鈍麻,便秘,嘔吐,口内炎,びらん性胃炎,歯痛,裂肛,齲歯,腸炎,腸憩室,消化不良,胃潰瘍,歯肉痛,裂孔ヘルニア,鼡径ヘルニア,歯周炎,肛門周囲痛,逆流性食道炎,唾液腺痛,胃異形成,痔出血,口の錯感覚,腹壁障害,口腔粘膜びらん,腹部不快感,食道炎,歯根嚢胞-粘膜炎,大腸炎,嚥下障害,上部消化管潰瘍,膵炎,タンパク漏出性胃腸症
肝臓 -AST上昇,ALT上昇,LDH上昇-胆嚢炎,ビリルビン上昇,Al-P上昇,γ-GTP上昇,脂肪肝-胆汁うっ滞,肝炎
皮膚 -発疹-紅斑,ざ瘡,脱毛症,湿疹,そう痒症,紫斑,皮膚乾燥,多汗症,爪の障害,丘疹,皮膚剥脱,皮膚肥厚,全身性そう痒症,蕁麻疹,皮膚色素脱失,皮膚嚢腫,皮膚炎,皮脂欠乏性湿疹,結節性紅斑,毛髪変色,脂漏性皮膚炎,皮膚潰瘍,皮下結節,手掌・足底発赤知覚不全症候群-水疱形成,色素沈着障害,光線過敏性反応,急性熱性好中球性皮膚症,脂肪織炎,手足症候群
筋・骨格系 -筋痛,CK上昇-関節痛,四肢痛,背部痛,筋力低下,筋骨格硬直,側腹部痛,関節腫脹,骨関節炎,滑液嚢腫,腱痛,CK減少,筋痙縮,頚部痛,筋骨格痛,変形性脊椎炎,滑膜炎,顎関節症候群,腱鞘炎,椎間板突出,骨痛-筋肉の炎症,横紋筋融解,腱炎,投与中止に伴う筋骨格系疼痛
腎臓 -血尿,蛋白尿,夜間頻尿,クレアチニン上昇,血中尿素増加,頻尿,血中クレアチニン減少
生殖器 -乳房痛,女性化乳房,月経困難症,不正子宮出血,性器潰瘍形成,不規則月経,腟分泌物
全身 -発熱,表在性浮腫(浮腫,眼瞼浮腫,咽頭浮腫,顔面腫脹,末梢性浮腫,顔面浮腫,腫脹,口腔浮腫)(26.3%),倦怠感-胸痛,悪寒,疲労,熱感,疼痛,胸部不快感,口渇,異常感,末梢冷感,限局性浮腫,インフルエンザ様疾患-無力症,温度変化不耐症
その他 -体重増加-腫瘍熱,体重減少,尿沈渣異常,潜血,血中アミラーゼ増加,尿中ウロビリン陽性,尿中ブドウ糖陽性,血中トリグリセリド増加,血中葉酸減少,ビタミンB12減少-挫傷

年代別 ※令和4年度データ

性別・年代別
区分 合計 0歳~ 10歳~ 20歳~ 30歳~ 40歳~ 50歳~ 60歳~ 70歳~ 80歳~ 90歳~ 100歳~
男性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
女性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
性別・年代別グラフ

都道府県別 ※令和4年度データ

地方区分別(7)
地方区分名 合計
北海道0
東北0
関東0
中部0
近畿0
中国・四国0
九州0
合計0
地方区分別(14)
地方区分名 合計
北海道0
北東北0
南東北0
北関東0
南関東0
甲信越0
北陸0
東海0
関西0
中国0
四国0
北九州0
南九州0
沖縄0
合計0
都道府県別
都道府県名 合計
北海道0
青森県0
岩手県0
宮城県0
秋田県0
山形県0
福島県0
茨城県0
栃木県0
群馬県0
埼玉県0
千葉県0
東京都0
神奈川県0
新潟県0
富山県0
石川県0
福井県0
山梨県0
長野県0
岐阜県0
静岡県0
愛知県0
三重県0
滋賀県0
京都府0
大阪府0
兵庫県0
奈良県0
和歌山県0
鳥取県0
島根県0
岡山県0
広島県0
山口県0
徳島県0
香川県0
愛媛県0
高知県0
福岡県0
佐賀県0
長崎県0
熊本県0
大分県0
宮崎県0
鹿児島県0
沖縄県0
合計0
更新予告まとめ