薬剤詳細データ

一般名

ラパチニブトシル酸塩水和物

製品名

タイケルブ錠250mg

薬効名

抗悪性腫瘍剤/チロシンキナーゼ阻害剤

添付文書(抜粋)

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薬剤名

タイケルブ錠250mg

yj-code

4291022F1026

添付文書No

4291022F1026_2_05

改定年月

2020-10

第1版

一般名

ラパチニブトシル酸塩水和物

薬効分類名

抗悪性腫瘍剤/チロシンキナーゼ阻害剤


用法・用量

通常、成人にはラパチニブとして以下の用量を1日1回、食事の1時間以上前又は食後1時間以降に経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。 カペシタビンとの併用:1250mg アロマターゼ阻害剤との併用:1500mg

効能・効果

HER2過剰発現が確認された手術不能又は再発乳癌

相互作用:併用禁忌

相互作用:併用注意

CYP3A4を阻害する薬剤等


イトラコナゾール等


健康成人において、ケトコナゾールとの併用により本剤のAUCが約3.6倍に増加し、半減期が1.7倍に延長したとの報告がある。CYP阻害作用のない又は弱い薬剤への代替を考慮すること。併用する場合は、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。


本剤の代謝酵素であるCYP3A4が阻害されることにより、本剤の代謝が阻害され、血中濃度が上昇する可能性がある。


グレープフルーツ(ジュース)


本剤投与時はグレープフルーツ(ジュース)を摂取しないよう注意すること。


本剤の代謝酵素であるCYP3A4が阻害されることにより、本剤の代謝が阻害され、血中濃度が上昇する可能性がある。


CYP3A4を誘導する薬剤


カルバマゼピンリファンピシンフェニトイン等


健康成人において、カルバマゼピンとの併用により本剤のAUCが約72%減少したとの報告がある。CYP誘導作用のない又は弱い薬剤への代替を考慮すること。併用に際しては、本剤の有効性が減弱する可能性があることを考慮すること。


本剤の代謝酵素であるCYP3A4が誘導されることにより、本剤の代謝が促進され、血中濃度が低下する可能性がある。


治療域が狭くCYP3A4で代謝される薬剤


ミダゾラム(経口剤:国内未発売)等


ミダゾラムのAUCが経口投与では約45%及び静脈内投与では約14%増加したとの報告がある。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用が示されている。経口投与製剤では本剤が消化管でのCYP3A4による代謝を阻害すると考えられる。


治療域が狭くCYP3A4又はCYP2C8で代謝される薬剤


ビノレルビン等


これらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性があるので、本剤との併用は避けることが望ましいが、併用する場合には、副作用の発現・増強に注意し、減量等を考慮すること。


本剤のCYP3A4とCYP2C8に対する阻害作用が示されている。


パクリタキセル


本剤のAUCが約21%、パクリタキセルのAUCが約23%増加したとの報告がある。また、臨床試験において、パクリタキセル単独投与時と比較して、本剤とパクリタキセル併用時に下痢と好中球数減少の発現率及び重症度が増加した。


本剤のCYP3A4とCYP2C8に対する阻害作用が示されている。また、パクリタキセルはP-糖蛋白質の基質であるため、その寄与の可能性もある。


P-糖蛋白質を阻害する薬剤


ベラパミルイトラコナゾールキニジンシクロスポリンエリスロマイシン等


P-糖蛋白質を誘導する薬剤等


リファンピシンセイヨウオトギリソウ(St.John’s Wort,セント・ジョーンズ・ワート)含有食品等


本剤の血中濃度や分布に影響を与える可能性がある。


本剤はP-糖蛋白質の基質であることが示されている。


P-糖蛋白質の基質薬剤


ジゴキシン等


経口投与のジゴキシンのAUCが約80%増加したとの報告がある。


本剤のP-糖蛋白質に対する阻害作用が示されている。


パゾパニブ塩酸塩


本剤との併用によりパゾパニブ塩酸塩のAUC及びCmaxは、それぞれ約59%及び51%増加した。


本剤はCYP3A4、P-糖蛋白質及びBCRPの基質であり阻害作用を有することによる。


イリノテカン


FOLFIRIレジメンの一部として投与した時、イリノテカンの活性代謝物であるSN-38のAUCが約41%増加したとの報告がある。


機序は不明である。


プロトンポンプ阻害剤


エソメプラゾール等


エソメプラゾールとの併用により、本剤のAUCが約15%減少したとの報告がある。


胃内pHの上昇により、本剤の溶解度が低下し吸収が低下する可能性がある。


QT間隔延長を起こすことが知られている薬剤


イミプラミンピモジド等


抗不整脈薬


キニジンプロカインアミドジソピラミド等


QT間隔延長を起こす又は悪化させるおそれがある。


本剤及びこれらの薬剤はいずれもQT間隔を延長させるおそれがあり、併用により作用が増強する可能性がある。


副作用:重大な副作用

1: 肝機能障害(8%注1))

-AST、ALT、γ-GTP、ALP及び血中ビリルビン等の著しい増加を伴う重篤な肝機能障害があらわれることがあり、死亡に至った例も報告されている。,,2: 間質性肺疾患(0%注1))

-間質性肺疾患(間質性肺炎、肺臓炎等)があらわれることがある。異常が認められた場合には、本剤の投与を中止し、ステロイド治療等の適切な処置を行うこと。,,3: 心障害

-左室駆出率低下があらわれ(3%注1))、心不全等の重篤な心障害があらわれることがある。,4: 下痢(56%注1))

-下痢があらわれ、脱水症状をきたすことがあるので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には早期に止瀉剤などによる治療を考慮すること。重度の下痢が認められた場合には、電解質又は輸液投与及び本剤の投与中止や休薬を行うなど適切な処置を行うこと。5: QT間隔延長(0%注1))

-,6: 重度の皮膚障害

-中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(0%注1))、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(0%注1))、多形紅斑(0.2%注1))等の重度の皮膚障害があらわれることがある。

副作用:その他副作用


胃腸障害 -下痢注2)、悪心、嘔吐-口内炎、消化不良、腹痛、上腹部痛、口内乾燥、便秘、口腔内潰瘍形成、胃食道逆流性疾患、腹部膨満(鼓腸を含む)、放屁-嚥下障害、痔核、口唇のひび割れ、口唇乾燥、歯肉炎、舌痛、胃炎、口唇水疱、歯肉痛、アフタ性口内炎、口唇炎、口唇潰瘍、消化器痛、大腸炎、レッチング、胃腸炎、口腔咽頭痛-消化管潰瘍、胃不快感、胃腸出血、下腹部痛、血便排泄、口の錯感覚、口唇びらん、歯肉出血、心窩部不快感、舌炎、舌障害、舌苔、肛門出血
皮膚及び皮下組織障害注3) -手掌・足底発赤知覚不全症候群、発疹、爪の障害、皮膚乾燥-そう痒症、脱毛症、ざ瘡、ざ瘡様皮膚炎、皮膚亀裂(ひび・あかぎれを含む)、紅斑、爪破損、皮膚色素過剰、皮膚剥脱、爪毒性、皮膚炎-爪甲離床症、斑状皮疹、剥脱性発疹、斑状丘疹状皮疹、皮膚病変、皮膚疼痛、痂皮、紅斑性皮疹、多汗症、皮膚障害、全身性皮疹、皮膚変色、乾皮症、皮膚刺激、皮膚潰瘍、毛髪成長異常、手掌紅斑、水疱、多形紅斑、過角化、色素沈着障害、斑、皮膚肥厚-脂漏性皮膚炎、湿疹、皮膚反応、接触性皮膚炎、嵌入爪、丘疹、紅色汗疹、爪痛、皮脂欠乏性湿疹
全身障害及び投与局所様態 -疲労-疼痛、無力症、粘膜の炎症、浮腫、発熱、末梢性浮腫、粘膜乾燥、悪寒-腋窩痛、治癒不良、顔面浮腫、壊死、不快感-けん怠感、胸部不快感、胸痛、口渇、熱感、冷感
神経系障害 ---頭痛、味覚異常、嗜眠、錯感覚、末梢性ニューロパチー、浮動性めまい、感覚鈍麻-末梢性感覚ニューロパチー、異常感覚、知覚過敏、血管迷走神経性失神、神経毒性、嗅覚錯誤、神経痛-傾眠、体位性めまい
代謝及び栄養障害 ---食欲減退(食欲不振を含む)、低カリウム血症、脱水-低ナトリウム血症、ラクトース不耐性、低蛋白血症-高血糖、高カリウム血症(血中カリウム増加を含む)、高尿酸血症(血中尿酸増加を含む)、低アルブミン血症(血中アルブミン減少を含む)、高カルシウム血症(血中カルシウム増加を含む)、低クロール血症
筋骨格系及び結合組織障害 ---四肢痛、背部痛、筋痙縮、筋痛-関節痛、筋骨格硬直、骨痛、関節硬直、四肢不快感-筋骨格痛
呼吸器、胸郭及び縦隔障害 ---鼻出血、呼吸困難、鼻乾燥、咳嗽-鼻部不快感、鼻潰瘍、アレルギー性鼻炎、肺塞栓症、鼻漏、副鼻腔障害、喘息-咽喉頭疼痛、発声障害、鼻閉
感染症及び寄生虫症 ---爪囲炎、限局性感染、爪感染、上気道感染、口腔カンジダ症-真菌感染、鼻炎、皮膚感染、足部白癬、尿路感染、鼻咽頭炎、膀胱炎、インフルエンザ様疾患、感染、耳感染、大腸菌性敗血症-咽頭炎、帯状疱疹、単純ヘルペス、爪白癬、肺感染、蜂巣炎、毛包炎
臨床検査 ---駆出率減少、血中アルカリホスファターゼ増加、体重減少-ヘモグロビン減少、腎クレアチニン・クリアランス減少、血中クレアチニン増加、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加、血中クレアチニン異常、血中クレアチン異常-リンパ球数減少、アラニン・アミノトランスフェラーゼ増加、赤血球数減少、ヘマトクリット減少、γ-グルタミルトランスフェラーゼ増加、C-反応性蛋白増加、好塩基球数増加、好酸球百分率増加、総蛋白減少、脳性ナトリウム利尿ペプチド上昇、リンパ球数増加、血中クレアチンホスホキナーゼ増加、血中コレステロール増加、血中乳酸脱水素酵素減少、血中乳酸脱水素酵素増加、好塩基球百分率増加、好酸球数増加、単球百分率減少、尿中ケトン体陽性、尿比重増加
眼障害注4) ---眼乾燥、結膜炎、流涙増加-視覚障害、霧視、眼刺激、角膜炎、眼球乾燥、眼瞼浮腫-眼の異常感、眼そう痒症、角膜びらん、眼部不快感、羞明、霰粒腫
血液及びリンパ系障害 ---好中球減少症(好中球数減少を含む)、白血球減少症(白血球数減少を含む)、貧血-血小板減少症(血小板数減少を含む)、白血球増加症、血液毒性、好中球増加症--
精神障害 ---不眠症-うつ病、抑うつ気分、気分変動--
肝胆道系障害 ---高ビリルビン血症(血中ビリルビン増加を含む)-肝毒性、胆嚢炎--
生殖系及び乳房障害 -----膣分泌物、膣の炎症、膣出血、女性生殖器痛、生殖器の炎症--
血管障害 ---ほてり-蒼白、低血圧-潮紅
心臓障害 ---心室機能不全-動悸、心筋梗塞、心房細動、プリンツメタル狭心症、上室性期外収縮-洞性頻脈
その他 ---皮膚裂傷、回転性めまい-排尿困難、皮膚の新生物、急性骨髄性白血病-血尿(尿中血陽性を含む)、蛋白尿(尿蛋白を含む、過敏症

年代別 ※令和4年度データ

性別・年代別
区分 合計 0歳~ 10歳~ 20歳~ 30歳~ 40歳~ 50歳~ 60歳~ 70歳~ 80歳~ 90歳~ 100歳~
男性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
女性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
性別・年代別グラフ

都道府県別 ※令和4年度データ

地方区分別(7)
地方区分名 合計
北海道0
東北0
関東0
中部0
近畿0
中国・四国0
九州0
合計0
地方区分別(14)
地方区分名 合計
北海道0
北東北0
南東北0
北関東0
南関東0
甲信越0
北陸0
東海0
関西0
中国0
四国0
北九州0
南九州0
沖縄0
合計0
都道府県別
都道府県名 合計
北海道0
青森県0
岩手県0
宮城県0
秋田県0
山形県0
福島県0
茨城県0
栃木県0
群馬県0
埼玉県0
千葉県0
東京都0
神奈川県0
新潟県0
富山県0
石川県0
福井県0
山梨県0
長野県0
岐阜県0
静岡県0
愛知県0
三重県0
滋賀県0
京都府0
大阪府0
兵庫県0
奈良県0
和歌山県0
鳥取県0
島根県0
岡山県0
広島県0
山口県0
徳島県0
香川県0
愛媛県0
高知県0
福岡県0
佐賀県0
長崎県0
熊本県0
大分県0
宮崎県0
鹿児島県0
沖縄県0
合計0
更新予告まとめ