角膜移植を中心に、オキュラーサーフェスや角膜に関する基礎から臨床まで幅広いテーマを取り上げる角膜カンファランス。今回は、パソコンやスマートフォンの長時間使用、コンタクトレンズの普及を背景に増加傾向にあるドライアイ関連の研究の他、抗がん薬の眼障害に関する発表について取材してきました。 その症状、本当にドライアイですか? 昨年(2025年)、Lid and meibomian gland working group(LIME研究会)が行った眼疾患全般の疫学調査「第2回平戸度島(長崎県)検診」では、検診者の約90%がドライアイ症状ありと回答したものの、実際にドライアイ所見が認められた割合はその約40%にとどまった。和田眼科医院(千葉県)/LIME研究会の海道美奈子氏らは、ドライアイ症状に影響するドライアイ以外の因子について検討。結果を、角膜カンファランス2026(2月19~21日)で報告した。・・・ 乾燥だけじゃない!ドライアイの眼痛が眼疲労と関連 点状表層角膜症(SPK)を伴わないドライアイ(DE)であっても、SPK有症例と同等の眼痛を呈することが知られるが、眼痛の背景因子についてエビデンスは不足している。よしかわ眼科医院(京都府)院長の吉川大和氏は、DE患者をSPKの有無で分け眼痛について検討。その結果、「SPKのないDEにおける眼痛は、眼疲労感と関連する可能性が示唆された」と角膜カンファランス2026(2月19〜21日)で報告した。・・・ 急務!新規抗がん薬の眼障害対策 近年、がん治療の選択肢として抗体薬物複合体(ADC)が急速に普及している。その一方で、眼障害を含む副作用が報告されており、臨床現場では慎重な対応が求められる。日本角膜学会抗腫瘍薬関連ocular surface合併症ワーキンググループ副委員長で関西医科大学病院角膜センター長の佐々木香る氏は、角膜カンファランス2026(2月19~21日)で、ADC治療に伴う眼障害の現状などを解説。薬剤別の壁を越える多方面との診療連携の必要性を強く訴えた。・・・ 2026年開催学会レポート一覧に戻る