HER2陽性胃食道がん、3剤併用が新たな選択肢に HER2陽性局所進行切除不能/転移性胃腺がん・食道胃接合部腺がん(mGEA)の一次治療としての、抗HER2二重特異性抗体zanidatamab+抗PD-1抗体チスレリズマブ+化学療法の有効性があらためて示された。大阪大学病院がんゲノム医療センター准教授の佐藤太郎氏は、第98回日本胃癌学会(3月4~6日)で第Ⅲ相HERIZON-GEA-01試験のデータを日本で初めて報告。全生存(OS)中央値は標準治療である抗HER2抗体トラスツズマブ+化学療法の19.2カ月と比べ、3剤併用療法では26.4カ月と有意に延長。無増悪生存(PFS)についてもPD-L1の発現を問わず有意に延長し、安全性は管理可能であったことなどを踏まえ、「既報よりも優れたOS延長を示した3剤併用療法は、HER2陽性mGEAの一次治療における有力な選択肢になりうる」と期待を示した。・・・ FLOT+デュルバルマブ、日本人胃がんでも好成績 切除可能な局所進行胃がん/食道胃接合部がん(G/GEJ)を対象に、FLOT※療法への抗PD-L1抗体デュルバルマブ上乗せの有効性と安全性を検証した第Ⅲ相二重盲検ランダム化比較試験MATTERHORN。全体集団では、デュルバルマブ上乗せによる無イベント生存(EFS)、病理学的完全奏効(pCR)の有意な改善が示されている(。大阪国際がんセンター消化器外科招へい部長/大阪警察病院消化器外科主任部長の大森健氏は、第98回日本胃癌学会(3月4~6日)で同試験の日本人サブグループ解析結果を報告。日本人においてもEFS、全生存(OS)の有意な改善が示され、新たな安全性のシグナルなく、この集団における新たな標準治療になりうると発表した。・・・ T-DXd、HER2陽性胃がんの二次治療に有望 HER2陽性の切除不能・転移性胃がん/胃食道接合部がん(GC/GEJA)を対象に、二次療法としての抗HER2抗体薬物複合体トラスツズマブ デルクステカン(T-DXd)の有効性と安全性を検証した国際第Ⅲ相非盲検ランダム化比較試験DESTINY-Gastric04。主解析では、現在の標準治療であるラムシルマブ+パクリタキセル(RAM+PTX)群と比べ、T-DXd群で全生存(OS)などの有意な延長が示されている。愛知県がんセンター薬物療法部医長の成田有季哉氏は、第98回日本胃癌学会(3月4~6日)で同試験の安全性および有効性に関する追加解析の結果を報告。主解析と同様に、T-DXd群では中央検査でHER2陽性が確認された症例でもOSの有意な延長が認められ、腫瘍の縮小率が大きく、QOLが維持されていたことから、この集団における標準的な二次治療になりうると述べた。・・・ 2026年開催学会レポート一覧に戻る