心不全に伴う肺高血圧症にソタテルセプトが有望 米・George Washington University School of Medicine and Health SciencesのMardi Gomberg-Maitland氏は、既存治療抵抗性の左室駆出率(LVEF)が保たれた心不全に伴う後毛細血管性・前毛細血管性混合型肺高血圧症(CpcPH-HFpEF)患者を対象に、アクチビンシグナル伝達阻害薬ソタテルセプトの有効性と安全性を検討する第Ⅱ相プラセボ対照二重盲検ランダム化比較試験CADENCEを実施。プラセボ群と比べ、ソタテルセプト群では肺血管抵抗(PVR)および平均肺動脈圧(mPAP)が有意に改善し、6分間歩行距離(6MWD)も有意に延長、新たな安全性シグナルも認められなかったと米国心臓病学会(ACC.26、3月28~30日)で発表した。結果の詳細はCirculation(2026年3月29日オンライン版)に同時掲載された。・・・ 動脈硬化のない高リスク糖尿病にもエボロクマブ有効 PCSK9阻害薬エボロクマブは、心筋梗塞(MI)/脳卒中の既往がない動脈硬化性疾患または糖尿病患者を対象とした国際第Ⅲ相二重盲検プラセボ対照ランダム化比較試験VESALIUS-CVにおいて、有意な主要心血管イベント(MACE)の一次(初発)予防効果が報告されている。米・Brigham and Women's HospitalのNicholas A. Marston氏らは、動脈硬化のない高リスク糖尿病患者を対象に同試験の事前規定サブ解析を実施。全体集団と同様に、プラセボ群と比べエボロクマブ群では5年時におけるMACEの発生リスクが有意に低く、この集団でも同薬早期導入の有用性が示されたと米国心臓病学会(ACC.26、3月28~30日)で発表した。結果の詳細はJAMA(2026年3月28日オンライン版)に同時掲載された。・・・ チルゼパチドで心腎イベントリスクが16%低減 GIP/GLP-1受容体作動薬チルゼパチドは、2型糖尿病および動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)の成人患者を対象とした第Ⅲ相並行群間二重盲検ランダム化比較試験SURPASS-CVOTにおいて、主要心血管イベント(MACE)リスク低下に関しGLP-1受容体作動薬デュラグルチドに対する非劣性が示されている。米・Cleveland Clinic Coordinating Center for Clinical ResearchのSteven E. Nissen氏らは、同試験の事後解析を実施。デュラグルチド群と比べ、チルゼパチド群では6項目の複合心腎転帰の発生リスクが有意に16%低く、5項目・4項目で評価しても同様のリスク低減が示されたと米国心臓病学会(ACC.26、3月28~30日)で発表した。結果の詳細はJAMA Cardiol(2026年3月28日オンライン版)に同時掲載された。・・・ マバカムテン、閉塞性肥大型心筋症の青少年に著効 米・Children's Hospital of PhiladelphiaのJoseph Rossano氏らは、症候性閉塞性肥大型心筋症(HOCM)の青少年患者を対象に、心筋ミオシン阻害薬マバカムテンの有効性と安全性を検討する第Ⅲ相プラセボ対照二重盲検ランダム化比較試験SCOUT-HCMを実施。プラセボ群と比べ、マバカムテン群ではValsalva左室流出路圧較差が有意に改善し、安全性シグナルも認められなかったと米国心臓病学会(ACC.26、3月28~30日)で発表した。結果の詳細はN Engl J Med(2026年3月29日オンライン版)に同時掲載された。・・・ アジア人でもLDL-C 55mg/dL未満の優越性示す 動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)患者の再発(二次)予防における至適LDLコレステロール(LDL-C)値について、70mg/dL未満から55mg/dLに引き下げることが主流となっている。しかし、厳格目標値の妥当性をランダム化比較試験(RCT)で検証したエビデンスは乏しい。韓国・Yonsei University College of MedicineのYong-Joon Lee氏らは、同国のASCVD患者を対象に従来目標(70mg/dL未満)と強化目標(55mg/dL未満)を比較する多施設非盲検ランダム化優越性試験EZ-PAVEを実施。その結果、従来目標群と比べ強化目標群では3年間の複合心血管イベントリスクが有意に33%低下し、強化目標の有用性が示されたと米国心臓病学会(ACC.26 3月28~30日)で発表した。結果の詳細はN Engl J Med(2026年3月28日オンライン版)に同時掲載された。・・・ 2026年開催学会レポート一覧に戻る