今年の日本消化器病学会は「次世代型消化器病学を探る」をテーマに、多数のガイドライン・セッションが行われました。ここでは、MASLD診療ガイドライン改訂に関する最新の議論を中心に、MASLDとサルコペニア肥満との関連、さらに免疫チェックポイント阻害薬投与中のプロトンポンプ阻害薬使用と肝障害発症との関連についての報告も合わせてご紹介します。 GL改訂で刷新!MASLDの概念と定義 2023年の国際的なコンセンサスにより脂肪性肝疾患(SLD)における病名と病型分類が、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)/非アルコール性脂肪肝炎(NASH)から代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)/代謝機能障害関連脂肪肝炎(MASH)へと変更された。それに伴い、日本の『NAFLD/NASH診療ガイドライン(GL)2020』も改訂に際して書名を変更、今年(2026年)4月に『MASLD診療GL2026』(以下、GL2026)が刊行された。新たな疾患概念・定義が臨床現場に及ぼす影響や、SLDが飲酒量により3分類された意義について、武蔵野赤十字病院(東京都)消化器内科副部長の玉城信治氏が、第112回日本消化器病学会(4月16~18日)で解説した。・・・ 2026年開催学会レポート一覧に戻る