脅威特定100日以内にワクチンを届ける 感染症の脅威特定から100日以内に診断薬や治療薬、ワクチンを利用可能にすることを目指す国際的な枠組み「100 Days Mission」が進められている。東京大学医科学研究所感染免疫部門ワクチン科学分野教授の石井健氏は、第100回日本感染症学会/第74回日本化学療法学会(5月22~24日)で、同ミッションを見据えた日本のアジュバント研究の最前線について解説。作用機序の解明やAI・データベース解析による探索研究を紹介し、新規感染症の初動対応としてアジュバントを備蓄・活用する"immunoprophylaxis"戦略を提示した。・・・ 高齢者RSVの疾患負担、インフル・コロナを上回る RSウイルス(RSV)は、小児に重症感染症を引き起こす病原体として広く知られる一方、成人、特に高齢者肺炎の原因ウイルスとしての認知は十分とはいえない。近年、逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)などの検査の普及により、高齢者でもRSV感染症が重症化し、入院や死亡に至る症例が少なくないことが明らかになってきた。杏林大学臨床感染症学教授の倉井大輔氏は第100回日本感染症学会/第74回日本化学療法学会で、国内外の疫学データを基に、高齢者RSV感染症の実態、疾患負担はインフルエンザや新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を上回ること、基礎疾患例での入院リスク、リアルワールドデータから見たRSVワクチンの入院予防効果は最大68%に上ることなどについて解説した。・・・ 2026年開催学会レポート一覧に戻る