NMOSD、バイオ早期導入で脳萎縮進行が鈍化例 視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)の治療目的は再発抑制であり、生物学的製剤(以下、バイオ)による効果が示されている。しかし、近年報告されている再発と直接関係しない慢性的な脳萎縮(silent progression)に対するバイオの影響はよく分かっていない。国立精神・神経医療研究センター病院脳神経内科(現・東京医科大学高齢総合医学分野)の稲川翔也氏は、バイオが抗アクアポリン(AQP)4抗体陽性NMOSD患者の脳体積に与える影響について検討した結果を第67回日本神経学会(5月20~23日)で報告。バイオ導入後もsilent progressionは維持されるものの、早期導入例ほど脳萎縮進行が鈍化する可能性が明らかになった。・・・ 透析下アルツハイマー周辺症状に抗精神薬+漢方が奏効した2例 維持透析中のアルツハイマー病(AD)患者では、易怒性や暴言などの行動・心理症状(BPSD)が透析継続や療養の障害となることがある。抗精神薬ブレクスピプラゾール(BXP)は、2024年9月にADに伴うアジテーションに対して効能追加承認されている。他方、BXPは重度の腎不全患者で血中濃度が上昇する懸念があり、減薬などの対応が必要となる。金沢西病院(石川県)脳神経内科の尾崎太郎氏は、低用量のBXP単剤で効果不十分だったため抑肝散を追加し、奏効した2例について第67回日本神経学会(5月20~23日)で報告した。・・・ 重症筋無力症へのジルコプラン、120週でも良好な成績 抗アセチルコリン受容体(AChR)抗体陽性の全身型重症筋無力症(gMG)患者を対象に、補体(C5)阻害薬ジルコプランの長期の有効性と安全性を検討した非盲検継続投与試験RAISE-XT。国際医療福祉大学大学院脳神経内科学教授の村井弘之氏は、同試験の120週時点の解析から全体および日本人集団の成績を第67回日本神経学会(5月20~23日)で報告した。両集団において投与早期から迅速な症状改善を認め、効果は長期にわたり維持された。・・・ 2026年開催学会レポート一覧に戻る