経口GLP-1薬elecoglipron、優れた血糖・体重改善効果を示す 1日1回投与の経口低分子GLP-1受容体作動薬(GLP-1RA)elecoglipron(以下、ELE)は、2型糖尿病治療薬として開発中である。米・Brigham and Women's HospitalのVanita R. Aroda氏らは、日本を含む9カ国で登録したBMI 23以上で血糖管理不十分な成人2型糖尿病患者を対象に、第Ⅱ相プラセボ・実薬対照ランダム化比較試験SOLSTICEを実施。26週時におけるHbA1cおよび体重のベースラインからの平均変化量は、プラセボ群と比べELE投与群で改善幅が大きく、忍容性にも優れていたと、米国糖尿病学会(ADA 2026、6月5~8日)で発表した。一部の用量、評価項目では既存の経口GLP-1 RAセマグルチドを上回る成績だった。詳細はLancet(2026年6月8日オンライン版)に同時掲載された。・・・ 前糖尿病への運動介入、坐位中断より連続運動が有利? 長時間の坐位は、糖尿病やメタボリックシンドロームのリスクを高めること、坐位時間短縮を目的とした複数回の連続的な身体活動は、単回の継続的な身体活動と比べ血糖管理を改善することが指摘されている。しかし相反する報告もあり、いずれの介入法が有効かは明らかでない。米・University of Colorado Anschutz Medical CampusのAna J. Pinto氏らは、前糖尿病で坐位時間が長い成人を対象に、複数回の短時間介入(BREAK群)または単回の連続介入(ONE群)が血糖管理、脂質プロファイル、体組成指標に及ぼす影響を比較する12週間のランダム化比較試験BURST2Dを実施。その結果、両群とも身体活動量が有意に増加し、血糖管理、脂質プロファイル、脂肪量の改善が認められたが、インスリン感受性とトリグリセライド(TG)の改善幅はONE群で大きかったと米国糖尿病学会(ADA 2026、6月5~8日)で発表した。・・・ CagriSema、セマグルチドを上回る減量・血糖低下を示す 長時間作動型アミリン受容体作動薬cagrilintideとGLP-1受容体作動薬(GLP-1RA)セマグルチドの固定用量配合薬(以下、CagriSema)は、次世代GLP-1RAとして開発が進んでいる。カナダ・University of British ColumbiaのAkshay B. Jain氏らは、日本を含む30カ国で登録した血糖管理が不十分でBMI 25以上の成人2型糖尿病患者を対象に、第Ⅲ相二重盲検プラセボ対照・実薬対照並行群間ランダム化比較試験REIMAGINE2を実施。プラセボ群、cagrilintide群およびセマグルチド投与群と比べ、CagriSema投与群ではHbA1cと体重の改善幅が大きく、追加のベネフィットをもたらすことが示されたとの結果を米国糖尿病学会(ADA 2026、6月5~8日)で発表した。詳細はLancet Diabetes Endocrinol(2026年6月7日オンライン版)に同時掲載された。・・・ インスリンへのorforglipron追加でHbA1c有意低下 orforglipronは、摂食・飲水の制限がない1日1回の経口投与が可能な初の非ペプチド性GLP-1受容体作動薬として注目されている。イタリア・University of Bari Aldo MoroのFrancesco Giorgino氏らは、日本を含む5カ国で登録したインスリングラルギン漸増投与で血糖管理が不十分な2型糖尿病患者を対象に、orforglipron追加の有効性と安全性を評価する第Ⅲ相多施設共同並行群間二重盲検プラセボ対照ランダム化比較試験を実施。プラセボ群と比べ、orforglipron投与群ではHbA1cが有意に低下し、体重減少を含む全ての主要な副次評価項目でも改善を示したとの結果を米国糖尿病学会(ADA 2026、6月5~8日)で発表した。詳細はJAMA(2026年6月7日オンライン版)に同時掲載された。・・・ Survodutide、肥満・MASLD合併例の体重・肝脂肪量を減少 新規グルカゴン(GCG)/GLP-1受容体二重作動薬survodutideは、肥満および代謝機能障害関連脂肪肝炎(MASH)、代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)などの治療薬として開発されている。米・The Obesity and Metabolism InstituteのLee M. Kaplan氏らは、成人の肥満および高リスクMASLD合併患者を対象に、第Ⅲ相二重盲検プラセボ対照ランダム化比較試験SYNCHRONIZE-MASLDを実施。プラセボ群と比べ、survodutide群では肝脂肪量および体重が有意に減少し、肝関連指標などの改善も示されたとの結果を米国糖尿病学会(ADA 2026、6月5~8日)で発表した。詳細はNat Med(2026年6月7日オンライン版)に同時掲載された。・・・ 2026年開催学会レポート一覧に戻る