乳がん、抗HER2薬投与後の眼症状は4人に1人 殺細胞性抗がん薬投与時の涙道障害や角膜上皮障害などの眼症状はよく知られるが、近年は抗HER2薬をはじめとする分子標的薬投与時に眼症状を訴える患者も散見される。他方、発現の頻度や時期に関する報告は限られている。西濃医療センター岐北厚生病院(岐阜県)外科(現・高山赤十字病院外科第二外科部長)の森川あけみ氏は、同院で抗HER2薬を投与した乳がん患者を対象に眼症状の発現状況を後ろ向きに検討。その結果を、第34回日本乳癌学会(6月25~27日)で報告した。・・・ ホルモン療法に伴うホットフラッシュに新たな一手 乳がんに対するタモキシフェンなどを用いた内分泌療法では、患者の50~80%にホットフラッシュが発生し、QOLおよびアドヒアランス低下との関連が指摘されている。特に黄体形成ホルモン放出ホルモンアゴニスト(LHRHa)併用下の閉経前女性では重症化しやすく、治療継続に影響を及ぼすことが懸念されている。筑波大学病院乳腺甲状腺内分泌外科の佐藤璃子氏は、タモキシフェン治療中の乳がん患者のホットフラッシュに対するセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)ベンラファキシンの有効性を検討した単施設前向き単群非盲検パイロット試験HOFLA-Vの結果を、第34回日本乳癌学会(6月25~27日)で報告。投与1週目から症状が改善し、4週目には半減したと発表した。・・・ 乳がんのHER2低発現診断、再現性に課題 トラスツズマブ デルクステカン(T-DXd)はDESTINY-Breast04(DB-04)試験に基づき、HER2低発現(IHC 1+またはIHC 2+/ISH-)の手術不能または再発乳がん(mBC)における標準治療の1つとなったが、HER2低発現診断の診断精度が課題となっている。聖マリアンナ医科大学病理学(診断病理)教授の堀井理絵氏は、実臨床下で行われた施設診断と中央病理診断間の差異について、HALLOW試験の解析結果を第34回日本乳癌学会(6月25〜27日)で報告。HER2低発現における両者の一致率は約77%と一定の差異が存在することが示された。・・・ 2026年開催学会レポート一覧に戻る