バレエダンサーや音楽家、オペラ歌手、舞台俳優に能楽師――舞台芸術は、身体表現を通じて人々を魅了する一方、演者の心身には大きな負荷がかかり続けています。今回は、女性プロ舞台出演者の実態調査の他、9歳のストリートダンサーに発症した小児距骨骨軟骨損傷に関する発表を取材しました。 小児距骨骨軟骨損傷、手術か?保存か? 距骨骨軟骨損傷(osteochondral lesion of the talus;OLT)は、外傷や反復性の微小外力により距骨滑車に生じる骨軟骨病変である。病変部位は内側に多く中央での発症はまれで、小児における距骨滑車中央OLTの治療成績に関する報告は少ない。札幌医科大学整形外科学講座/製鉄記念室蘭病院整形外科医長の定岡美里氏は第12回日本舞台医学会(6月27日)で、距骨中央OLTを発症した9歳男児ストリートダンサーの症例を紹介した。・・・ 舞台女優の6割超に鉄欠乏、4割に摂食障害 近年、女性アスリート特有の健康課題への認識が広がり、一般人とは異なる検査基準の必要性に関する研究が進められている。一方、アスリートと同様に高い運動負荷を伴うミュージカルやダンスなどの舞台出演者では十分に認知されておらず、鉄欠乏や月経不順、摂食障害などの問題が見過ごされている可能性が指摘される。ヘルス・マネジメント・クリニック(東京都)院長の行松伸成氏は、自施設を受診した若手の女性プロ舞台出演者18例を対象に鉄欠乏と摂食障害の実態を調査。その結果「女性アスリート基準で見ると6割超に鉄欠乏、4割に摂食障害が認められた」と、第12回日本舞台医学会(6月27日)で報告した。・・・ 2026年開催学会レポート一覧に戻る