オピオイド悪心、デキサメタゾン予防投与で軽減 経口モルヒネは、医療資源が限られた環境におけるがん疼痛管理の中心的存在だが、オピオイド導入時には50〜60%に悪心、20〜30%に嘔吐が生じ、アドヒアランス低下や増量遅延、疼痛管理不良の一因となる。インド・All India Institute of Medical SciencesのSuhana Sulfiker氏らは、予防的制吐薬としてのデキサメタゾン単回投与により、オピオイド導入時の悪心・嘔吐(OINV)が有意に軽減したとする単施設ランダム化比較試験(RCT)の結果を、米国臨床腫瘍学会(ASCO)Breakthrough2026(6月25~27日)で報告した。・・・ 乳がんは「診断即、支持療法」でQOL改善 がん患者のQOLに関しては、早期からの統合緩和ケア(早期支持療法)が有効との報告が欧米を中心に蓄積されてきたが、乳がんのみを対象としたランダム化比較試験(RCT)や低・中所得国発のエビデンスは乏しかった。インド・All India Institute of Medical SciencesのHimanshu Varshney氏らは、要請時または症状コントロール不良時にのみ提供する従来の緩和ケアと比べ、診断時からがん治療と並行して行う早期支持療法がQOLをより改善するかを単施設前向きRCTで検討。その結果、早期支持療法群において良好な成績が得られたと米国臨床腫瘍学会(ASCO)Breakthrough2026(6月25~27日)で報告した。・・・ inavolisib 3剤併用でアジア人でもPFS 2倍以上延長 PIK3CA遺伝子(PIK3CA)変異陽性かつホルモン受容体(HR)陽性HER2陰性の内分泌療法抵抗性進行乳がんは予後不良な集団として知られ、PI3K阻害薬による治療戦略が注目されている。経口PI3Kα阻害薬inavolisib+CDK4/6阻害薬パルボシクリブ+選択的エストロゲン受容体分解薬フルベストラントの3剤併用療法を評価した第Ⅲ相二重盲検プラセボ対照INAVO120試験では、全体集団において無増悪生存(PFS)および全生存(OS)の有意な改善が示されている。今回、シンガポール・National Cancer CentreのYoon Sim Yap氏は、同試験に組み入れられたアジア人患者を対象としたサブグループ解析の結果を米国臨床腫瘍学会(ASCO)Breakthrough 2026(6月25~27日)で報告。PFSが2倍以上延長していたことが分かった。・・・ 2026年開催学会レポート一覧に戻る