日本眼科領域の合同学術集会は、これまで「フォーサム」として親しまれてきましたが、今回から学会構成が刷新され、日本眼感染症学会、日本眼炎症学会、日本涙道・涙液学会に加え、新たに日本眼科アレルギー学会が参画。「TETRA ACADEMIC CONGRESS IN YOKOHAMA 2026」として初開催されました。今回は、アレルギー性結膜疾患にフォーカス。エピナスチン点眼薬とクリーム製剤の単独・併用療法の有効性を検証した演題や、花粉関連食物アレルギー症候群を併発した春季カタルの2症例など、日常診療に役立つ知見をお届けします。 花粉関連食物アレルギー症候群を併発した春季カタルの2例 春季カタルは、結膜の増殖性変化を伴うアレルギー性結膜疾患で、即時型アレルギー反応に関連する2型炎症を主病態とする。日本での有病率は1.2%と推定され、5~10歳男児に好発し代表的な抗原はダニや花粉だが、多様な抗原が発症に関与するため詳細な機序は明らかでない。一方、花粉関連食物アレルギー症候群(pollen-food allergy syndrome;PFAS)は、花粉と果物・野菜の交差抗原性により口腔や咽頭にアレルギー症状を呈する病態で、アナフィラキシーに進展する重症例も見られる。日本大学視覚科学系眼科学分野の井上芽紅氏は、TETRA ACADEMIC CONGRESS IN YOKOHAMA 2026(7月31日~8月2日)で、PFASを併発した春季カタルの10歳代女性と8歳女児の2症例を紹介した。・・・ アレルギー性結膜炎へのエピナスチン、至適治療法は? アレルギー性結膜炎の治療において、点眼薬は結膜囊内に直接投与し速やかなヒスタミンH1受容体遮断作用を発揮するのに対し、眼瞼クリームは眼瞼皮膚を介して経皮的に薬剤が移行し、眼周囲組織および結膜に持続的に作用する。両剤形は投与経路や局所組織への到達様式が異なることから、薬物動態学的特性や作用発現時間、持続性に違いが存在する可能性がある。鶴見大学病院眼科教授の三村達哉氏は、季節性アレルギー性結膜炎患者22例を対象にエピナスチンの点眼液0.1%と眼瞼クリーム0.5%を用いたクロスオーバー試験を行い、両製剤の単独療法および併用療法の有効性について検討。結果をTETRA ACADEMIC CONGRESS IN YOKOHAMA 2026(7月31日~8月2日)で報告した。・・・ 2026年開催学会レポート一覧に戻る