CagriSemaで内臓脂肪が約4割減 2型糖尿病の治療では血糖管理や体重減少に加え、内臓脂肪や肝臓・膵臓などへの異所性脂肪蓄積に対する影響も注目されている。長時間作動型アミリン受容体作動薬cagrilintideとGLP-1受容体作動薬セマグルチドの固定用量配合薬CagriSemaは、早期2型糖尿病を対象とした第Ⅲ相国際多施設並行群間ランダム化比較試験REIMAGINE 1で、HbA1cおよび体重の低下が示されている。ノルウェー・Vestfold Hospital TrustのJ. Hjelmesæth氏らは、同試験のMRIサブスタディを行い体組成および臓器への脂肪蓄積に及ぼす影響を検討。40週時に内臓脂肪が最大で約4割減少したと欧州糖尿病学会(EASD 2026、9月28日~10月2日)で報告した。・・・ チルゼパチド+eloralintideで体重が最大23%減 肥満を伴う2型糖尿病ではインクレチン関連薬が有効な一方、体重減少が不十分な例や有害事象で継続できない例があり、異なる作用機序の薬剤が求められている。アミリンはインスリンと共分泌され、満腹感の促進や血糖恒常性の調節に関与するホルモンであり、選択的アミリン受容体作動薬eloralintide(Elora)が新たな選択肢として期待されている。米・University of Chicago Pritzker School of MedicineのLiana Billings氏らは、2型糖尿病を伴う肥満・過体重の成人を対象にGIP/GLP-1受容体作動薬チルゼパチド(TZP)とEloraの併用について検討する第Ⅱ相二重盲検プラセボ対照ランダム化比較試験を実施。その結果、Elora+TZP併用群では28週時に平均体重が最大23%低下したと欧州糖尿病学会(EASD 2026、9月28日~10月2日)で報告した。・・・ ウゴービ+ミオスタチン阻害薬で除脂肪量減少が半減 GLP-1受容体作動薬(GLP-1RA)による肥満治療時には、脂肪量だけでなく除脂肪量も減少することが懸念される。米・University of Texas Southwestern Medical CenterのJulio Rosenstock氏らは、BMI 30以上の肥満患者を対象にセマグルチド(肥満症での商品名ウゴービ)とミオスタチン阻害薬trevogrumab(Trevo)の併用効果を検討する第Ⅱ相プラセボ対照ランダム化比較試験COURAGEを実施。その結果、プラセボ群と比べTrevo群では26週時に除脂肪量の減少が約50%抑制され、セマグルチド中止後もTrevoを継続した例では、減量中に失われた除脂肪量がベースラインの水準まで回復したと欧州糖尿病学会(EASD 2026、9月28日~10月2日)で発表した。・・・ Survodutideで肥満・2型糖尿病の体重13%減 肥満を合併する2型糖尿病では、体重減少と良好な血糖管理の両立が重要となる。カナダ・University of TorontoのSean Wharton氏は、BMI 27以上の2型糖尿病患者を対象に、グルカゴン/GLP-1受容体二重作動薬survodutideの有効性と安全性を検討した第Ⅲ相プラセボ対照ランダム化比較試験SYNCHRONIZE-2の結果を欧州糖尿病学会(EASD 2026、9月28日~10月2日)で発表。76週時の体重変化率(有効性Estimand:EE)は、プラセボ群の-3.1%に対しsurvodutide 6.0mg群で-13.1%、HbA1cは同薬投与群で1.2%ポイント低下したと報告した。結果の詳細は、N Engl J Med(2026年10月1日オンライン版)に同時掲載された。・・・ 三重作動薬retatrutideで肥満・糖尿病の体重20%減少 近年、新薬の登場により肥満治療は長足の進歩を遂げているが、臨床試験で示された減量効果は糖尿病非合併例と比べ合併例では一貫して小さい。米・Los Angeles Institute for Metabolic ResearchのJuan P. Frías氏らは、BMI 27以上の2型糖尿病患者を対象に、GIP/GLP-1/グルカゴン受容体三重作動薬retatrutide(RETA)の有効性と安全性を検証する第Ⅲ相二重盲検並行群間プラセボ対照ランダム化比較試験TRIUMPH-2を実施。80週時の体重変化量は、プラセボ群の-5.1%に対しRETA 12mg群では-18.8%と有意に減少幅が大きく、HbA1c 6.5%達成率もプラセボ群の3倍に上ったと、欧州糖尿病学会(EASD 2026、9月28~10月2日)で発表した。結果の詳細はLancet(2026年9月29日オンライン版)に同時掲載された。・・・ 2026年開催学会レポート一覧に戻る