インスリンの混和不足が血糖不安定性の一因か
研究の背景:インスリン混和が必要な製剤がある
インスリン注射レジメンとしてどのようなものがよいのか―。長く議論されてきた問題である。超速効型3回,混合型2回,持効型1回を比較した4T試験などは2度にわたってN Engl J Med(2007;357:1716-1730,2009;361:1736-1747)に掲載されたほどである(関連記事)。
ただ,これまでの研究では,中間型や二相性インスリン注射製剤では注射前の混和が必要であることについての注目はなされておらず,患者はきちんと混和ができるものという前提で試験が遂行されていたように思う。一方で,私は臨床的には混和が十分にできていないことに伴う治療効果の不安定性を感じることがあった。
このたび,中間型インスリン製剤(NPHインスリン)を用いて,混和のレベルによりインスリンの吸収スピードや血糖低下作用が大きく影響されることを示す論文が報告されたのでご紹介したい(Diabetes Care 2015年9月10日オンライン版)。
全文を読むにはログインが必要です
ログインして全文を読む
無料でいますぐ
会員登録を行う
- ご利用無料、14.5万人の医師が利用
- 医学・医療の最新ニュースを毎日お届け
- ギフト券に交換可能なポイントプログラム
- 独自の特集・連載、学会レポートなど充実のコンテンツ
\ 60秒でかんたん登録 /
会員登録
山田 悟(やまだ さとる)
1994 年,慶應義塾大学医学部を卒業し,同大学内科学教室に入局。東京都済生会中央病院などの勤務を経て,2002年から北里研究所病院で勤務。 現在,同院糖尿病センター長。診療に従事する傍ら,2型糖尿病についての臨床研究や1型糖尿病の動物実験を進める。日本糖尿病学会の糖尿病専門医および指導医。









