床屋で血圧は下がるのか?
「枠」を超えた医療の提供 ①:高血圧の場合
研究の背景:血圧のコントロールは悪くなっている?
高血圧にはパラドックスが存在する。過去50年の間で高血圧の病態に対する理解は深まり、さらに処方できる薬剤も増えている。が、なぜか患者さんの数は年々増えており(!)、そして個々の患者さんの血圧のコントロールも悪くなっている(!!)。
このパラドックスは、早期発見バイアス※によって説明できるとする向きもあるが、米国での推計によると、高血圧患者のうち28%はそれと認識しておらず、認識していたとしても39%が治療を受けておらず、治療を受けていたとしても65%が140/90mmHg以下にコントロールできていない、などと報告されている(Hypertension 2008; 52: 818-827)。なので、単純に降圧薬の種類が増えたからといって高血圧の問題を解決できたと考えるのは(全くもって)早計であり、さまざまな方面から高血圧に対する対策は練り続ける必要があると考えられている。
※ 血圧に対する認知度が上がったため、より早期に高血圧が見つかるようになったというもの
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香坂 俊(こうさか しゅん)
慶應義塾大学 循環器内科 専任講師。 1997年に慶應義塾大学医学部を卒業。1999年より渡米,St Luke's-Roosevelt Hospital Center にて内科レジデント ,Baylor College of Medicine Texas Heart Institute にて循環器内科フェロー 。その後,2008年まで Columbia University Presbyterian Hospital Center にて循環器内科スタッフとして勤務。
帰国後は,循環器病棟での勤務の傍ら主に急性期疾患の管理についてテキストを執筆〔「極論で語る循環器内科 第二版 」(丸善),「もしも心電図が小学校の必修科目だったら」(医学書院),「急性期循環器診療」(MEDSI)〕。2012年からは循環器領域での大規模レジストリデータの解析を主眼とした臨床研究系大学院コースを設置 (院生を随時募集中)。









