積極的降圧か、有害事象回避か?
悩ましい高齢高血圧の管理
研究の背景:高血圧治療による転倒、起立性低血圧、急性腎障害関連のメタ解析論文相次ぐ
高齢化社会において高血圧治療薬の投与対象は圧倒的に高齢患者が多くなっている。2015年に発表されたSPRINT研究(N Engl J Med 2015; 373: 2103-2116)では、高齢患者でもより厳格な降圧が心血管疾患予防に有用であるとの成績が示され、欧米やわが国のガイドラインに反映された。しかしその一方で、年々増え続ける後期高齢者の高血圧治療に当たっては、副作用やポリファーマシーといった新たな問題も突き付けられている。 高血圧治療に携わる医師にとって、厳格な降圧による心血管合併症予防を重視すべきか、有害事象の防止を重視すべきか、というジレンマがある。
そのような中、高血圧治療における転倒や起立性低血圧あるいは急性腎障害の発生に関するシステマチックレビューとメタ解析論文の発表が相次いでいる。今回紹介するのが、BMJに掲載された「降圧薬治療と有害事象:システマチックレビューとメタ解析」である(BMJ 2021; 372: n189)。
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桑島 巖(くわじま いわお)
東京都健康長寿医療センター顧問、NPO法人臨床研究適正評価教育機構(J-CLEAR)理事長。1971年、岩手医科大学医学部卒業。1973年、東京都養育院付属病院循環器科勤務。1980~82年、米・ニューオリンズオクスナー研究所留学(Dr. Frohlichに師事)。1988年、東京都老人医療センター(旧:東京都養育院付属病院)循環器科医長、循環器科部長、内科部長、副院長(組織改正により2009年、地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター副院長)。専門領域は高血圧、血圧日内変動、高血圧性心疾患。著書に『高血圧、変わる常識変わらぬ非常識』(ライフサイエンス出版)、『赤い罠』(日本医事新報社)、『血圧変動の臨床』(新興医学出版社)など多数。









