生物学的製剤は新型コロナワクチンの敵?
投与例では抗体価の上昇が乏しい
研究の背景:喘息に対し5剤の生物学的製剤が承認されている
喘息に対する生物学的製剤として、現在オマリズマブ(商品名ゾレア)、メポリズマブ(ヌーカラ)、ベンラリズマブ(ファセンラ)、デュピルマブ(デュピクセント)が用いられている。いずれも喘息のⅡ型炎症に関わる重要なサイトカインを阻害するものである(表)。
表. 喘息治療に用いられる生物学的製剤

(倉原優氏作成)
今年(2022年)1月、5剤目となる生物学的製剤Tezepelumab(Tezespire)が米国で承認となった。これまでの喘息に対する生物学的製剤の元栓のような位置にある抗体薬であり、かなり期待されている。
さて、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチンによって抗体価が上昇するプロセスが、生物学的製剤によって阻害される可能性がないかを検証したのが今回紹介する研究である(Am J Respir Crit Care Med 2022年2月18日オンライン版)。
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倉原 優 (くらはら ゆう)
国立病院機構近畿中央呼吸器センター内科医師。2006年、滋賀医科大学卒業。洛和会音羽病院での初期研修を修了後、2008年から現職。日本呼吸器学会呼吸器専門医、日本感染症学会感染症専門医、インフェクションコントロールドクター、音楽療法士。自身のブログで論文の和訳やエッセイを執筆(ブログ「呼吸器内科医」)。著書に『呼吸器の薬の考え方、使い方』、『COPDの教科書』、『気管支喘息バイブル』、『ねころんで読める呼吸』シリーズ、『本当にあった医学論文』シリーズ、『ポケット呼吸器診療』(毎年改訂)など。










