市中肺炎にはどのβラクタムか
セフトリアキソン vs. アンピシリン
研究の背景:主役はβラクタム
市中肺炎(CAP)の治療は、通常βラクタム系薬が主役となり、それにマクロライド系薬を加えるかどうかが少し意見の分かれるところであろう(Am J Respir Crit Care Med 2019; 200: e45)。入院を要するCAPにおいて、βラクタム単独治療は、βラクタム+マクロライドの併用治療に非劣性であるという研究もあり(N Engl J Med 2015; 372: 1312-1323)、個人的には非定型肺炎を疑っているときにマクロライドを加えるプラクティスとしている。
さて、本日議論するのは、βラクタムはどれがよいか、という問題である。医療サイトUpToDateを見てみると、①セフトリアキソン、②セフォタキシム、③ceftaroline、④ertapenem、⑤アンピシリン・スルバクタム―が並んでいる。個人的によく使用しているのは、①セフトリアキソンである。1日1回の点滴でよいというのは、看護師にとっても患者にとってもメリットがある。
今回取り上げる研究では、セフトリアキソンとアンピシリンの治療成績が比較されている(Clin Microbiol Infect 2022年8月5日オンライン版)。
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倉原 優 (くらはら ゆう)
国立病院機構近畿中央呼吸器センター内科医師。2006年、滋賀医科大学卒業。洛和会音羽病院での初期研修を修了後、2008年から現職。日本呼吸器学会呼吸器専門医、日本感染症学会感染症専門医、インフェクションコントロールドクター、音楽療法士。自身のブログで論文の和訳やエッセイを執筆(ブログ「呼吸器内科医」)。著書に『呼吸器の薬の考え方、使い方』、『COPDの教科書』、『気管支喘息バイブル』、『ねころんで読める呼吸』シリーズ、『本当にあった医学論文』シリーズ、『ポケット呼吸器診療』(毎年改訂)など。










