患者はスクラブの色で外科医を判断
研究の背景:スクラブの色に着目し、患者が抱く医師のイメージを医学生が調査
コート型をした伝統的な白衣は、19世紀後半あたりから医師を象徴する正式な服装という認識が定着したそうである。「白」は、色彩心理学的に清潔・信頼・威厳といったイメージがあることから、患者は白衣を着ている医師に好意的な印象や信頼感を抱くことが過去の調査で明らかとなっている。
一方、スクラブは、1940年代より手術着として使用され始めた。当初は「白」のスクラブのみが使用されていたが、術野の照明が当たると眼精疲労を引き起こすといった理由から、血液の「赤」の補色である「緑」や「水色」のスクラブが用いられるようになったそうである。その後、手術室以外でも広く使用されることとなり、現代では病院内で実にさまざまな色のスクラブを目にするようになっている。
スクラブは既に病院内の公式な服装であり、診察の際にはそれぞれの好みの色を着用して問題はないという認識は、医療従事者の中でも多数派を占めているのではないかと思う。しかし、実は、患者はスクラブの色によって医師の能力や信頼性を判断しているとしたら、どのように感じるであろうか?
今回、紹介する研究は、米国ノースカロライナ大学に在籍中の医学部生Casey A. Hribar氏らが主導した研究で、医師のスクラブの色と患者が抱くイメージに関連があることを指摘した論文である。
本研究は、診断手法や治療手技に関係のない内容であるにもかかわらず、JAMA Surgeryに今年(2023年)掲載された論文で、トップのPageviewを稼ぐほど注目されている(2023年3月23日時点)。

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須田 竜一郎(すだ りゅういちろう)
君津中央病院消化器外科部長。千葉大学大学院医学研究院臓器制御外科学。2001年藤田保健衛生大学卒。2001年より国立国際医療研究センターレジデント。2007年より同センター下部消化管外科技官。2018年より千葉大学病院第一外科を経て、2020年より現職。専門は下部消化管。日本外科学会指導医、日本大腸肛門病学会指導医、日本消化器内視鏡学会指導医、日本消化器外科学会専門医、日本消化器病学会専門医、日本臨床肛門病学会技能指導医、日本腹部救急医学会評議員。
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