心不全退院前の薬剤処方、EFでどう変わる?
J Am Coll Cardiol 2023; 81: 2131-2144
背景
心不全〔特に左室駆出率(EF)が落ちている心不全 (Heart Failure with Reduced Ejection Fraction:HFrEF)〕の慢性期治療はここ20年大きな展開を見せてきました。まず21世紀初頭にアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬やアンジオテンシン受容体拮抗薬Ⅱ(ARB)、β遮断薬、そしてミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)が長期的な予後を改善するということが大規模ランダム化試験によって判明し、さらに20年を経て、2019年にアンジオテンシン受容体・ネプリライシン阻害薬(ARNI)、そして2020年にSGLT2阻害薬が登場しました(ARNIはACE阻害薬やARBと交代で使われ、SGLT2阻害薬はさらに上乗せで使われます)。
しかし、心不全の患者さんに2剤、3剤、4剤と薬剤を導入していくのは、かなり神経を使う作業です。特に急性心不全入院後、どのようにバランスを取って各薬剤を導入していくかということは大きな課題です。ここを解決するために実施された試験がその名もSTRONG-HF試験です(注:この試験では最も新しく認可されたSGLT2阻害薬のみ導入の対象とはしていません)。
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香坂 俊(こうさか しゅん)
慶應義塾大学循環器内科専任講師。 1997年に慶應義塾大学医学部を卒業。1999年より渡米、St Luke's-Roosevelt Hospital Centerにて内科レジデント 、Baylor College of Medicine Texas Heart Instituteにて循環器内科フェロー 。その後、2008年までColumbia University Presbyterian Hospital Center にて循環器内科スタッフとして勤務。
帰国後は、循環器病棟での勤務の傍ら主に急性期疾患の管理についてテキストを執筆〔『極論で語る循環器内科第二版 』(丸善)、『もしも心電図が小学校の必修科目だったら』(医学書院)、『急性期循環器診療』(MEDSi)〕。2012年からは循環器領域での大規模レジストリデータの解析を主眼とした臨床研究系大学院コースを設置 (院生は随時募集中:詳細はこちら)。









