NEJM総説:子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)
付けたり:子供のワクチン未接種はDV、インフルエンザワクチン中止の結末、ゼロ戦とグラマン戦闘機
N Engl J Med(2023 May 11; 388: 1790-1798)にヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン総説がありました。著者はアトランタにある米疾病対策センター(Centers for Disease Control and Prevention; CDC)の医師たちです。 国内ではHPVワクチン接種は反対運動によりこの10年、極めて低調でしたが2~3年前からようやく上昇に転じました。この総説で小生一番驚いたのは「子宮頸がんのほぼ全ての原因はHPV(Human Papilloma virus)である」という点です。ワクチンの安全性は極めて高く1億3,500万回投与で時に失神、まれにアレルギー程度でした。その効果は圧倒的でHPV感染を8割以上減少させました。肛門会陰がんに至ってはなんと100%予防可能でなんとしても推奨したいワクチンです。国内では女性にしか接種していませんが米国では2011年から男子にも接種しています。
N Engl J Med「HPVワクチン」総説の最重要点は以下の8点です。
- 子宮頸がんのほぼ全ての原因はHPVである。呼吸器乳頭腫、口部咽頭がんも起こす
- HPVワクチンの安全性は高い。2021年、1億3,500万回投与で時に失神、まれにアレルギー
- 性器HPV感染は子宮頸がんスクリーニングでの細胞診+HPVテストで判明。21歳未満は検診しない
- HPVワクチンは2016年から米国ではGardasil 9のみ。国内も2023年4月よりこれを使用
- 接種12年でHPV感染は14~19歳で88%、20~24歳で81%減。肛門会陰がん100%予防
- 国内対象は小学6年から高校1年女性。1997~2007年出生者も。米国では男子にも
- 実は単回投与でも長期有効で単回投与の国が増加。HPV既感染には無効
- HPV既感染者でもワクチン接種でその他の種類のHPVを予防できる
全文を読むにはログインが必要です
ログインして全文を読む
無料でいますぐ
会員登録を行う
- ご利用無料、14.5万人の医師が利用
- 医学・医療の最新ニュースを毎日お届け
- ギフト券に交換可能なポイントプログラム
- 独自の特集・連載、学会レポートなど充実のコンテンツ
\ 60秒でかんたん登録 /
会員登録
仲田 和正(なかだ かずまさ)
西伊豆健育会病院病院長。1978年に自治医科大学卒業、静岡県立中央病院(現静岡県立総合病院)全科ローテート研修、1980年に浜松医科大学麻酔科研修(4~9月)、静岡県国民健康保険佐久間病院外科・整形外科。1984年に自治医科大学整形外科、大学院、1988年に静岡県島田市民病院整形外科、1991年に静岡県西伊豆病院整形外科。
.jpg)









