COPD患者へのガバペンチノイド使用に警鐘
研究の背景:鎮咳効果あるが呼吸困難のリスクも
日本ではあまり有名ではないが、米食品医薬品局(FDA)は呼吸器疾患患者に対するガバペンチノイドのリスクを2019年時点で既に警告している。
「ガバペンチンおよびプレガバリンについて、呼吸器系の危険因子を有する患者に使用した場合、重篤な呼吸困難を引き起こす可能性がある。関連する危険因子には、オピオイドや中枢神経系を抑制する他の治療薬の併用、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの肺疾患のある患者が含まれる。また、高齢者もリスクが高いという」
ガバペンチンやプレガバリンは、海外では難治性慢性咳嗽に対して用いられることがある。本来は神経因性疼痛に対する薬剤であるが、これらのneuromodulatorsは知覚神経障害に対しても有効とされており、咳嗽に関わる神経の働きを阻害することで鎮咳効果を発揮する。
COPDは慢性咳嗽の原因になることがあり、諸外国ではCOPDにこの系統の薬剤が処方されやすい。こうした状況に対する警鐘とも取れるコホート研究の結果が発表された(Ann Intern Med 2024年1月16日オンライン版)。
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倉原 優 (くらはら ゆう)
国立病院機構近畿中央呼吸器センター内科医師。2006年、滋賀医科大学卒業。洛和会音羽病院での初期研修を修了後、2008年から現職。日本呼吸器学会呼吸器専門医、日本感染症学会感染症専門医、インフェクションコントロールドクター、音楽療法士。自身のブログで論文の和訳やエッセイを執筆(ブログ「呼吸器内科医」)。著書に『呼吸器の薬の考え方、使い方』、『COPDの教科書』、『気管支喘息バイブル』、『ねころんで読める呼吸』シリーズ、『本当にあった医学論文』シリーズ、『ポケット呼吸器診療』(毎年改訂)など。










