研究の背景:EVTの補助療法としてのIATの有効性は依然として不明確 血管内血栓除去術(endovascular thrombectomy:EVT)は、前方循環と後方循環の両方における大血管閉塞性脳卒中(large vessel occlusion stroke:LVOS)の標準治療である。再開通の成功率(通常、TICI 2b~3 と定義され、約80%以上の症例で達成)が高いにもかかわらず、90日で良好な機能的転帰を達成する患者の割合は大幅に少なくなり、50%未満である。 LVOSにおけるEVTの補助療法としての動脈内血栓溶解療法(intra-arterial thrombolysis:IAT)の有効性と安全性は依然として不明確であり、最近のランダム化比較試験(RCT)では相反する結果が得られている。今回紹介するシステマチックレビューおよびメタ解析(Adjunctive Thrombolytics After Successful Endovascular Reperfusion:ATLAS-ER)は、LVOS患者におけるEVT成功後のIATの影響を評価することを目的とした(Ann Neurol 2025; 98: 1299-1314)。