ドクターズアイ 丹保亜希仁(救急医療)

敗血症診療の最新国際GL、押さえるべき10項目

日本版との共通点と相違点を検討

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

研究の背景:「国際版」であることを踏まえて読み解く

 The 2026 Surviving Sepsis Campaign guidelines(SSCG2026)が発表された(Crit Care Med 2026; 54: 725-812)。129項目の臨床疑問に対する推奨が提示されており、敗血症診療における最新の国際的コンセンサスが示された重要なアップデートである。"International"ガイドライン(GL)である以上、日本の敗血症・敗血症性ショックの診療体制にそのまま適用できない部分も存在するが、内容を理解し『日本版敗血症診療GL(J-SSCG)2024』(日本集中治療医学会雑誌 2024; 31: S1165-S1313)との共通点や相違点を踏まえて読み解くことが重要である。

 SSCG2026では、全ての推奨について推奨の強さとエビデンスの確実性が示されている。推奨の強さは、①介入に反対する強い推奨(strong recommendation against)、②介入に反対する条件付き推奨(conditional recommendation against)、③介入または比較対象のいずれかについての条件付き推奨(conditional recommendation either)、④介入の条件付き推奨(conditional recommendation for)、⑤介入の強い推奨(strong recommendation for)-の5つに分類されている。また、エビデンスの確実性は4段階で提示されている。

 本稿では、救急・集中治療領域に関連するSSCG2026の推奨について、J-SSCG2024との比較を交えながら解説する。

丹保 亜希仁(たんぽ あきひと)

旭川医科大学救急医学講座准教授、旭川医科大学病院救命救急センター副センター長

2003年、旭川医科大学卒業、麻酔・蘇生学教室に入局。2005年に米・Medical College of Wisconsin麻酔科に留学し、帰国後は麻酔科から救急・集中治療領域へと徐々に軸足を移した。岩手県高度救命救急センター、名寄市立総合病院救命救急センター、市立旭川病院救急科などを経て、2023年より現職。興味・関心領域は気道管理、周産期救急・集中治療、ポイントオブケア超音波(気道・肺・ガイド下手技)、血栓性微小血管症(TMA)、急性血液浄化など。日本集中治療医学会機関誌編集・用語委員会副委員長。高気圧潜水医学会北海道地方会会長。共著に『改訂第5版 日本救急医学会 ICLSコースガイドブック』(羊土社)などがある。

丹保 亜希仁
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