ドクターズアイ 後藤穣(耳鼻咽喉科)

イヤホン難聴は本当に増えているのか?

最新研究から考える「安全な聴こえ」とは

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研究の背景:若年者を中心に日常的にイヤホンを使用

 近年、スマートフォンやワイヤレスイヤホンの普及により、日常的にイヤホンを使用する機会が増えている。音楽鑑賞だけでなく、動画視聴やオンライン会議など幅広い場面で使用されるようになり、若年者を中心に長時間使用する人も少なくない。その一方で、「イヤホン難聴」という言葉を耳にする機会も増え、騒音性難聴との関連が注目されている。

 今回取り上げた論文は、「小児期から若年成人までのレクリエーション騒音・イヤホン使用と聴力変化の縦断研究」である(Personal listening device usage, leisure noise exposure, hearing protection usage and hearing at standard frequencies: a longitudinal study from child/adolescence to young adulthood.Int J Audiol 2026年7月3日オンライン版)。本研究では、小児期から若年成人まで約13年間にわたり同一集団を追跡し、イヤホン使用時間やレクリエーション騒音への曝露が聴力に及ぼす影響を検討している。イヤホンの使用機会が増え続ける現代において、若年者の聴力をどのように守るかを考える上で非常に興味深い研究である。

監修:後藤 穣(ごとう・みのる)

日本医科大学大学院医学研究科頭頸部・感覚器科学分野 教授

1991年3月 日本医科大学医学部卒業
2004年4月 日本医科大学耳鼻咽喉科学 講師
2011年4月 日本医科大学耳鼻咽喉科学 准教授
2024年4月 日本医科大学花粉症学講座 教授
2025年4月 日本医科大学大学院医学研究科頭頸部・感覚器科学分野 教授

執筆:北薗雄貴(きたぞの・ゆうき)

日本医科大学大学院医学研究科頭頸部・感覚器学分野

2023年3月 日本医科大学医学部卒業
2025年4月 日本医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科入局

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