皮膚症状だけではない、デュピルマブの改善効果
アトピー性皮膚炎患者の抑うつ・疲労に着目
研究の背景:抑うつ症状や疲労の改善、実臨床での大規模な検討は限られる
アトピー性皮膚炎(AD)は、小児・思春期の20%、成人の4~5%に見られる慢性皮膚疾患である。AD患者では、痒みに伴う睡眠障害や、皮膚症状の外見による偏見・差別などが精神的負担となり、抑うつ症状や疲労を訴える患者も少なくない。
ADでは、全身性の炎症や神経免疫学的な変化が抑うつや疲労の病態に関与する可能性が指摘されているが、詳細はいまだ不明である。
デュピルマブは、インターロイキン(IL)-4およびIL-13のシグナルを抑制するモノクローナル抗体であり、中等症~重症ADに対する全身療法として広く使用されている。近年、皮膚症状だけでなく、抑うつ症状や疲労の改善も報告されているがエビデンスレベルは低く、実臨床における大規模な検討は限られる。
そこで今回、ドイツのAD患者レジストリ「TREATgermany」のデータを用い、デュピルマブ治療に伴う抑うつ症状や疲労の変化を検討した論文を紹介する。(Acta Derm Venereol 2026; 106: 0616)
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