コロナ後遺症"long covid"をレビュー

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

研究の背景:感染急性期と感染後の長期にわたり多様な障害が発生

 新型コロナ感染症(COVID-19)は中国武漢市で報告されて以来、世界中の人々の生活と健康に大きな影響を及ぼし続けている。2021年9月20日の時点で、全世界の確定例は2億2,854万例以上に上り、469万例が死亡している。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染急性期を過ぎても一連の症状が長期間持続し、"long covid" "post-COVID-19 syndrome" "COVID long-haulers" "long tail of COVID-19"などと呼ばれている。

 急性期COVID-19と同様に、long covidでも呼吸器系、心血管系、神経系、胃腸系、筋骨格系などで臓器障害に伴う症状が生じるが、これら以外の多くのシステムに影響を与える。Long covidの症状には、倦怠感、呼吸困難、心臓の異常、認知機能障害、睡眠障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、筋肉痛、集中力の低下、頭痛などがある。

 入院患者と非入院患者におけるCOVID-19の長期的影響の研究を要約し、患者が悩まされている持続的な症状、急性期COVID-19およびlong covidの危険因子と可能な治療オプションについてのレビューがBMJ2021; 374: n1648)に掲載されたので紹介する。

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