米国の薬剤耐性菌治療ガイドラインを読む

「門外漢」としてのお勉強の楽しみ
今回、紹介したいのはガイドラインである。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連でも議論すべき問題が多々ある(新薬とか、新規の流行とか、変異株とか)のだが、論文化されてないので今は無理。ここでは、感染症業界で注目されている薬剤耐性菌(AMR)に関する最新のガイドラインの内容と、それに対する僕の見解を紹介したい。形式としては、いつもと違い、ガイドラインのそれぞれの推奨の後で僕の見解を述べる、という形を取る。
IDSA Guidance on the Treatment of Antimicrobial-Resistant Gram-Negative Infections: Version 2.0(Published by IDSA, 11/22/2021)
なお、本ガイドラインの内容はプロ向けで、本稿もプロ向けに書いているので、門外漢にはチンプンカンプンかもしれない。が、マニアックなプロの世界はこんな感じ?とのぞいてみるのも楽しいですよ。
ちなみに、僕がこれまで参加した「門外漢」としての勉強で、一番「マニアックやなー」と思ったのは、循環器の電気生理検査(EP study)のカンファレンス。内科研修医でCCUを回っていたとき、週に1回参加していたのだけど、はっきり言ってなんの話をしているのか全くチンプンカンプン、一言も理解できなかった。仕方がないので仲の良かったCardiology fellowに「これってなんの話なの?」と質問したが、「オレにもさっぱり分からん」と(笑)。あれはほとんど医学ではなく、生物学でも、生理学ですらなく、物理学じゃねーか?と思った次第。知らんけど。でもまあ、超スマートな内科研修医で、後に循環器のプロになった香坂俊先生(現・慶應義塾大学)と、ひょんなきっかけでニューヨーク市の感染症インターシティラウンド(超、レベル高い感染症のケースカンファです)に参加したとき、香坂先生も「マニアック過ぎて話が分からん」と言っていたので、「そういうもの」なのかもしれん。
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岩田 健太郎(いわた けんたろう)

1971年、島根県生まれ。島根医科大学卒業後、沖縄県立中部病院、コロンビア大学セントルークス・ルーズベルト病院、アルバートアインシュタイン医科大学ベスイスラエル・メディカルセンター、北京インターナショナルSOSクリニック、亀田総合病院を経て、2008年より神戸大学大学院医学研究科教授(微生物感染症学講座感染治療学分野)・神戸大学医学部付属病院感染症内科診療科長。 著書に『悪魔の味方 — 米国医療の現場から』『感染症は実在しない — 構造構成的感染症学』など、編著に『診断のゲシュタルトとデギュスタシオン』『医療につける薬 — 内田樹・鷲田清一に聞く』など多数。
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