慢性肺アスペルギルス症の至適治療期間は?
研究の背景:米ガイドラインは「6カ月」を推奨するが...
肺アスペルギルス症には、血液内科領域で多い侵襲性肺アスペルギルス症(IPA)、呼吸器内科領域で多い慢性肺アスペルギルス症(CPA)とアレルギー性気管支肺アスペルギルス症(ABPA)がある。アスペルギルスが組織に直接侵襲していくのはIPAとCPAであるが、「どのくらいの期間治療すればよいか」と議論の俎上に載るのはCPAである。
米国感染症学会(IDSA)のガイドラインでは、慢性空洞性肺アスペルギルス症において、呼吸器系や全身症状があったり、肺機能の進行性低下や胸部X線所見の進行があったりする場合に、最低6カ月の治療を行うことを推奨しているが、悪化が食い止められない場合にはさらなる延長もやむをえないとの立場である(Clin Infect Dis 2016; 63: e1-e60)。
しかし、なかなか空洞が消えないため、アゾール系抗真菌薬の内服を生涯にわたって続けざるをえない患者もいる。
とりわけCPAにおいては、6カ月治療は短過ぎるという見解も多かった。今回は、その議論に一応の決着を見た研究結果を紹介したい(Lancet Infect Dis 2022年4月13日オンライン版)。
全文を読むにはログインが必要です
ログインして全文を読む
無料でいますぐ
会員登録を行う
- ご利用無料、14.5万人の医師が利用
- 医学・医療の最新ニュースを毎日お届け
- ギフト券に交換可能なポイントプログラム
- 独自の特集・連載、学会レポートなど充実のコンテンツ
\ 60秒でかんたん登録 /
会員登録
倉原 優 (くらはら ゆう)
国立病院機構近畿中央呼吸器センター内科医師。2006年、滋賀医科大学卒業。洛和会音羽病院での初期研修を修了後、2008年から現職。日本呼吸器学会呼吸器専門医、日本感染症学会感染症専門医、インフェクションコントロールドクター、音楽療法士。自身のブログで論文の和訳やエッセイを執筆(ブログ「呼吸器内科医」)。著書に『呼吸器の薬の考え方、使い方』、『COPDの教科書』、『気管支喘息バイブル』、『ねころんで読める呼吸』シリーズ、『本当にあった医学論文』シリーズ、『ポケット呼吸器診療』(毎年改訂)など。










