新登場Bionic Pancreasの真価
Hybrid Closed-Loopをしのぐ画期的インスリンポンプなのか?
研究の背景1:激変した1型糖尿病の治療環境、HbA1c 7%前後での管理が可能に
この10年間で(1型)糖尿病の治療環境は激変している。持続グルコースモニター(CGM)技術の発達に伴い、単純にプレプログラムしたスピードでインスリンを持続的に投与するというインスリンポンプ(continuous subcutaneous insulin infusion;CSII)が劇的に改変され、CGM値を用いてインスリンポンプを制御するアルゴリズムが登場し、広まってきたのである。
わが国でも、2014年にSensor-Augmented Pump(SAP)、今年(2022年)1月にはHybrid Closed-Loop(HCL)が上市されている。SAPは低血糖のとき、および低血糖が予想されるときに、インスリンポンプが自動停止するシステム。HCLは食事中の糖質量の入力とその時点での血糖値の入力は必要であるが、それ以外の時間帯においては、血糖値が上昇すればインスリンポンプのスピードが上がり、血糖値が低下すればインスリンポンプのスピードが下がるというシステムである。
私自身、糖尿病専門医ではあるが、かつては低血糖を最小限にするためにはHbA1c 8%以上もやむをえないという1型糖尿病患者がたくさんいた。しかし、今はそうした患者もHbA1c 7%前後での管理が可能になっている。もはや1型糖尿病治療は完成型になったのではないかと個人的に思っていたのだが、このたびN Engl J Medに、こうしたHCLを超えて血糖管理を改善させる新規治療法を開発したと主張するかのごとき論文が報告された(N Engl J Med 2022; 387: 1161-1172)。その治療法がBionic Pancreasである。ご紹介したい。
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