後期潜伏梅毒もBPG 1回治療でよいかも
エッセンシャルな抗菌薬が枯渇する時代のリサーチ・クエスチョン
(© Adobe Stock ※画像はイメージです)
研究の背景:BPG 3回じゃなくても治せるんじゃね?
以前、1期、2期、そして早期潜伏梅毒の治療は1回のベンジルペニシリンベンザチン(ベンザチンペニリシンG;BPG)注射で足りるのでは、という見解を支持する論文を紹介した(「梅毒はいかに治療すべきか?」)。
今回紹介するのは、さらに踏み込んだ研究だ。後期潜伏梅毒(late latent syphilis)も標準治療であるBPG 3回でなくてもBPG 1回で治せるんじゃね?という後ろ向きコホート研究である。後期潜伏梅毒は、感染後1年以上経過した潜伏梅毒(無症候の梅毒)とされる。しかし、無症候の梅毒の大多数は感染時期が不明のため、実際には潜伏梅毒の多くが後期潜伏梅毒と診断される。後期潜伏梅毒の標準治療はBPG筋肉内注射を1週ごとに3回である。臀部に何度も注射するので痛いし、しんどいが、これが1回で済むなら患者も喜ばしいのではないだろうか。
Pugsley RA, et al. Is three really what we need? Relative effectiveness of benzathine penicillin G and doxycycline treatment regimens for late or unknown duration syphilis in 6 United States jurisdictions, 2016-2021. Clin Infect Dis 2026; :ciag099.
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