接種していても、インフルかかれば症状同じ?
小児では「少し軽く」、成人では「少し早く」治るかも
研究の背景:意外と分かっていない、ワクチン接種者は症状が軽い?早く治る?
今年も早くからインフルエンザの流行が始まり、感染が急速に拡大している。インフルエンザワクチンの定期接種について、厚生労働省は自治体の判断で前倒ししても法令上支障がないことを、8月31日付で自治体に通知した。
とはいえ、インフルエンザワクチンを接種しても、インフルエンザに罹患することがある。外来診療でも、「ワクチンを打ったのにインフルエンザになった」と患者や家族から言われることは少なくない。
インフルエンザワクチンの効果を評価する研究では、インフルエンザの発症や発症による入院をどの程度予防できたかが評価されることが多い。
その一方で、ワクチンを接種していたにもかかわらずインフルエンザを発症した場合に、接種していなかった患者よりも症状が軽くなるのか、あるいは早く治るのか、という点については意外と分かっていない。
私自身、「ワクチンを打っていたから、この程度で済んだのでしょう」と患児の家族に説明することもあるが、実際にそうなのだろうか。
今回紹介する論文は、米国で実施されたインフルエンザの家庭内感染に関する研究のデータを用いて、検査でインフルエンザと診断された外来患者の症状の強さと持続期間が、ワクチン接種者と非接種者で異なるかを検討したHowaらの研究である(Clin Infect Dis 2026年8月13日オンライン版)。対象には小児と成人の両方が含まれており、それぞれについて解析が行われた。
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