咳失神、どのくらいの人が経験している?
有病率や危険因子など実態が明らかに
背景:深刻な二次被害の恐れ、疫学は不明
咳嗽性失神(cough syncope)とは、激しい咳嗽発作を引き金に生じる、ごく短時間の意識消失である。1876年にCharcotが喉頭性めまい(laryngeal vertigo)として記載したのが最初とされる。現在は、排尿失神などと並ぶ状況失神の1つに位置付けられている。 機序は古典的である。咳き込むと胸腔内圧が急激に上がる。すると静脈還流が減り、心拍出量が落ち、脳灌流が保てなくなる。圧受容体を介した反射の関与も指摘されている。 この病態が厄介なのは、意識消失そのものより、その先にある二次被害である。転倒による外傷はもちろん、運転中に咳き込んで失神すれば交通事故に直結する。発作は突然で、予測がつかない。確立した予防法もない。
そして、肝心の疫学がよく分かっていない。これまでの知見は、症例報告と後ろ向き研究にほぼ限られる。このたび、咳嗽性失神の有病率や危険因子などの実態を明らかにしたデータが報告されたので紹介したい(ERJ Open Res 2026; 12: 01779-2025)。
全文を読むにはログインが必要です
ログインして全文を読む
無料でいますぐ
会員登録を行う
- ご利用無料、14.5万人の医師が利用
- 医学・医療の最新ニュースを毎日お届け
- ギフト券に交換可能なポイントプログラム
- 独自の特集・連載、学会レポートなど充実のコンテンツ
\ 60秒でかんたん登録 /
会員登録















