好酸球性胃腸炎に「Rainbow食事療法」を開発
アルブミン値などが正常化し、症状消失
2022年12月05日 05:00
591名の医師が参考になったと回答
© Adobe Stock ※画像はイメージです
これまで好酸球性消化管疾患(EGID)の食事療法は、主に重症者に対し6種食物除去が行われていた。しかし、好酸球性胃腸炎(EGE)では効果が見られない症例が存在することから、新たな食事療法の開発が求められていた。国立成育医療研究センター研究所好酸球性消化管疾患研究室の永嶋早織氏、同室長の野村伊知郎氏らは、食物除去で改善しなかったEGE患者7例に自身らが開発したRainbow食事療法を実施したところ、血清アルブミン値、血液中の好酸球数、血清TARC値の正常化が得られ消化器症状が消失し、栄養不足などの有害事象は認められなかったとAllergol Int(2022年11月19日オンライン版)に発表した(関連記事「消化管アレルギーをどう診るか」「好酸球性上部消化管疾患の基礎と臨床」)。