【後編】スウェーデン式新型コロナ対策の「真実」

スウェーデン・カロリンスカ大学病院泌尿器外科 宮川 絢子

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 今回の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックにおいて、スウェーデンが選択したのは「長期間持続可能で、医療崩壊を起こさない」という独自の戦略である。他国のようなロックダウン(都市封鎖)を行わない理由について、公衆衛生庁は「ロックダウンによる感染症対策上のエビデンスが確かではないから」と説明した。一方、スウェーデンは世界的に誤解されているが、「集団免疫獲得」を目指したことはないし、人命よりも経済を優先したと揶揄されもするが、決してそれがロックダウンを行わなかった理由ではない。スウェーデン・カロリンスカ大学病院に務める外科医の視点から、後編ではスウェーデンがロックダウンに踏み切らなかった理由と、COVID-19パンデミックにおける実態を紹介する(【前編】スウェーデン式新型コロナ対策の「真実」)。

宮川 絢子(みやかわ あやこ)

スウェーデン・カロリンスカ大学病院泌尿器外科勤務。

1989年、慶應義塾大学医学部卒。同大学耳鼻咽喉科、麻酔科、泌尿器科で研修後、1996年に泌尿器専門医資格を取得。1996〜2003年、琉球大学に勤務。この間、カロリンスカ研究所および英・ケンブリッジ大学でポスドク。2007年にスウェーデンに移住し、翌年、スウェーデンの医師免許、2009年にはスウェーデンの泌尿器科専門医資格を取得。2008年から現職。

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