舞台医学会コラボ連載

テクニックと機能評価で読み解くダンサーの障害

重工大須病院 整形外科 菱田 愛加

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ
〔編集部から〕バレエダンサーの足部障害、音楽家の上肢障害やジストニア、オペラ歌手の声帯炎――。舞台芸術の現場には、特殊な医学的課題が潜んでいます。本連載では、第一線で活躍する医師たちが、舞台医学(Stage Medicine)の奥深い世界と実際の症例を通じて、この新しい医療分野の魅力はもちろん、日常診療に役立つヒントをお届けします。

背景:特徴的な動きが影響を及ぼすバレエの外傷・障害

 筆者は幼少期からクラシックバレエを習っていたこともあり、整形外科・リハビリテーション医学の観点からダンサーの医療サポートをしたいと考えていた。自身のバレエ経験を生かし、2022年9月からナゴヤガーデンクリニックでバレエ・ダンス外来、2023年7月からは大須病院(現重工大須病院)で足と靴/バレエ外来を開設した。

 外来ではダンサーのスポーツ障害の診断や治療に加え、身体機能評価・訓練、テクニック評価・指導を行っており、2026年3月までに130人以上の診療に当たっている。

 バレエは総合芸術だが、スポーツ同様に高い身体能力や運動量を求められるため、さまざまな外傷・障害が生じうる。多くは誤ったテクニックが関与しており、背景にはバレエの特徴的な動きが影響していると考えられる。

https://www.stagemedicine.jp/index.html

舞台医学は、舞台上で行われる芸術、すなわち、演劇、音楽、舞踊などさまざまな舞台芸術の医学的対応を行う学術的、実践的分野・領域。日本舞台医学会は、舞台芸術の医学への応用に関する諸活動を推進し、医学および舞台芸術文化の発展に寄与することを目的として、研究会から発展する形で2023年10月に設立された。

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