【緊急寄稿】トランプ政権の薬価改革が日本の新薬アクセスを直撃!?
医療ジャーナリスト 村上和巳

米・トランプ政権が進める「MFN薬価」の価格参照国に、日本が含まれていることが明らかとなった。米国の高薬価を是正するための政策だが、この制度が定着すると、中長期的に日本の薬価政策や新薬の上市にも影響を及ぼす可能性が指摘されている。
MFNは貿易用語で、ある国が特定の国に対して付与した最も有利な貿易条件を他国にも適用する制度を指す。典型例は世界貿易機関(WTO)のルールで、加盟国内である国が特定の国に示した関税率などを他の加盟国にも自動的に適用する原則が該当する。国際的な貿易差別をなくすことを目的とした考え方だ。
米国の医療用医薬品は自由価格であり、世界的にも高薬価で知られている。今回の措置は、貿易の世界では常識とされるMFNの考え方を薬価に援用し、国際的な薬価の「不均衡」を米国内で是正しようとするものだ。端的に言えば、薬価抑制策である。
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