パーキンソン病へのMRgFUS、DBSに代わる選択肢となるか
「淡蒼球視床路」を標的とした両側治療を検証
研究の背景①:MRガイド下集束超音波療法が急速に普及
MRガイド下集束超音波療法(MRgFUS)は、体の外から超音波を1点に集め、MRIで温度と位置を確認しながら脳の狙った部分だけをピンポイントで凝固する治療法である。MRgFUSによる脳の治療は、本態性振戦に対する片側視床凝固術から始まった。2016年に米食品医薬品局(FDA)の承認を取得、日本では2019年に保険適応となり、穿頭を伴わないことから急速に普及した。
視床に対する定位機能外科治療には、脳内に針を挿入して熱凝固する高周波凝固手術(RF)や電極を留置して電気刺激を行う脳深部刺激療法(DBS)があるが、現在、本態性振戦に対してはMRgFUSが中心的存在となっている(Lancet Neurol 2025; 24: 698-712)。
そうした中、パーキンソン病をはじめとする他の運動障害疾患で、今後MRgFUSが定位機能外科治療においてどのような位置付けとなるか注目されている。既に、パーキンソン病の難治性振戦に対する片側視床MRgFUSは2018年にFDAの承認を取得し、日本でも2020年に適応拡大された。
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