血栓回収療法のために適切な転送を提案
一次脳卒中センターから包括的脳卒中センターへ
ガイドラインの背景:転送決定の評価は、方針決定の妥当性の観点から行う
大血管閉塞(large vessel occlusion;LVO)による急性脳梗塞に対する血管内血栓回収療法(endovascular thrombectomy;EVT、以下、血栓回収療法)は、2015年から標準治療となっている。血管内治療が施行できない一次脳卒中センター(primary stroke center;PSC)から血管内治療が施行できる包括的脳卒中センター(comprehensive stroke center;CSC)に転送する際、最終的に血栓回収療法が施行されない場合や、血栓回収療法を施行しても予後が悪くなる場合がある。このような場合は、転送が事後に"無益"であったと解釈され、脳卒中患者の転送およびトリアージにおいて転帰を基準に転送を定義すると、これは無益な転送(futile transfer)であり、資源の浪費(resource wastage)と判断されてしまう。
今回、転送に関するガイドラインがカナダ・University of CalgaryのGoyal、Menonらによって提案された(Int J Stroke 2018; 13: 550-553)。このガイドラインでは"無益"という言葉を使わず、"適正"という用語を使用している。転送決定の評価は、方針決定の妥当性の観点から行わなければならないと提唱する。
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橋本 洋一郎(はしもと よういちろう)
熊本市民病院神経内科。1981年鹿児島大学医学部卒・熊本大学第一内科入局、1984年国立循環器病センター、1987年熊大第一内科、1993年熊本市民病院神経内科。専門は脳梗塞、頭痛、禁煙支援、リハビリテーション、医療連携。急性期病院の医師として脳卒中診療ネットワーク構築の中でいろいろな活動を行っている。日本脳卒中学会・日本頭痛学会・日本禁煙学会の理事。
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