「レカネマブ:適正使用推奨事項」を解説
背景:今年3月にレカネマブの適正使用推奨事項を公表~米国
アルツハイマー病(AD)の疾患修飾薬であるヒト化抗ヒト可溶性アミロイドβ(Aβ)凝集体モノクローナル抗体レカネマブ(商品名レケンビ点滴静注)が、脳のアミロイド病理が確認された早期AD〔ADによる軽度認知障害(MCI)および軽度の認知症〕の進行抑制を適応として今年(2023年)9月25日に正式に認可された。同薬は最適使用推進ガイドライン対象品目となっており、疾患・薬剤・副作用などを熟知する必要がある。
これまで認知症診療では、「アルツハイマー型認知症」という臨床表現型に基づく診断を行い、ドネペジル、ガランタミン、メマンチン、リバスチグミンなどの症状改善薬(抗認知症薬)によって治療するアプローチが中心であった。臨床試験でレカネマブやdonatemabなどの有効性が示されたことから、今後は、バイオマーカーに基づくADの診断をして、疾患修飾薬によって治療するアプローチが主体になる(図1)。
図1.アルツハイマー型認知症とADの診断および治療

(橋本洋一郎氏提供)
米国では、Alzheimer's Disease and Related Disorders Therapeutics Work Groupによって策定された「Lecanemab: Appropriate Use Recommendations(適正使用推奨事項:AUR)」が今年3月27日にオンラインで公表された(J Prev Alzheimers Dis 2023; 10: 362-377)。AURは、実臨床への新たな治療法の導入に役立つことを目的としている。このAURについて、図表を中心に紹介する(図2、図3、表1、2、4〜10はAURに掲載されたものを筆者が翻訳して提示)。
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