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第31回 日本消化器関連学会週間(JDDW 2023)

先進医療に触れる国際色豊かな学会へ

第106回日本消化器内視鏡学会総会 会長
川崎医科大学消化器内科 教授

塩谷 昭子氏

2023年10月02日 09:30

66名の医師が参考になったと回答 

 日本消化器内視鏡学会のコアセッションでは上部消化管、下部消化管、胆膵の各領域における腫瘍性病変に対する内視鏡治療を取り上げています。処置具の開発や手技の改良により、早期がんに対する内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD)の適応が拡大され、また胆道・膵疾患に対する内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)および超音波内視鏡(EUS)関連治療手技が普及しています。一方、高齢者は偶発症が多く、これらの治療を安全に行うためには手技の習熟に加えて、併存する疾患や病態に応じた治療戦略の一定の指針が必要とされています。そこで、ワークショップ「高齢者の膵・胆道良性疾患に対する内視鏡治療の適応と問題点」およびパネルディスカッション「高齢者の食道表在癌・早期胃癌に対する内視鏡治療の適応と問題点」において、高齢者患者の治療指針に関する討議を行うとともに、知見を深めていただきたいと思います。

 また、私が女性初の当学会会長を拝命したことを踏まえ、統合プログラムでは学会の主題として選ばれることが少なかった「消化器医療における性差」を、また特別企画「若手内視鏡医に向けた内視鏡診療の基本テクニック」では、第一線で活躍されている14名の女性内視鏡医による指定講演を用意しました。近年、増加傾向にある炎症性疾患は若年の女性患者も多く、女性のがん死亡数の1位が大腸がんであることからも、女性内視鏡医の活躍が期待されています。これらの企画を通して性差医療への関心を高めるとともに、指導医や評議員など学会で中心的な役割を担う女性内視鏡医の増加に少しでもつながることを期待します。

 招待講演やInternational Sessionでは、コロナ禍でリモート講演が中心だった海外の先生方にも会場で講演していただけるようになり、国際色豊かなJDDWが戻ってきます。昨今話題の人工知能(AI)について取り上げた「Artificial intelligence in gastrointestinal endoscopy」をはじめ、データベース研究や胆道内視鏡診療など興味深いテーマをそろえましたので、活発な議論を交わしていただきたいと思います。

 内視鏡学は幅広い領域を横断する学問だからこそ、5学会が一堂に会する機会は非常に重要です。消化器病、肝臓、消化器外科、消化器がん検診の各専門領域における内視鏡以外の知識を吸収し、臨床や研究に生かしていただければ幸いです。先進的な内視鏡診療の話題に加え、基本的な知識を学べるセッションも数多く企画しており、ぜひ会場に足をお運びいただきたいと思います。また、ライブ配信やオンデマンド配信での聴講も可能ですので、来場が難しい方や会場で聞き逃した講演がある場合にはこちらをご活用ください。

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