JDDW 2024:内科と外科のクロストーク、日常臨床に役立てて 第22回日本消化器外科学会大会 会長藤田医科大学ばんたね病院 院長/外科 教授堀口 明彦 氏 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする 消化器外科領域では、年に2つの大きな学会が定期開催されます。1つは外科治療について専門的なディスカッションが行われる日本消化器外科学会総会、もう1つが内科医と外科医の活発なクロストークが魅力のJDDWです。外科と内科が同じ臓器や疾患について議論することで、新たな問題点や解決策が見つかる可能性があります。このような点で、JDDWは双方の連携を深める上で非常に重要な役割を果たしています。 Strategic International Sessionでは、日本消化器外科学会前理事長の北川雄光先生と日本食道学会元理事長の松原久裕先生が司会を務め、各国の食道がんの専門家とともに、食道胃接合部がんに関する国や地域ごとの考え方や問題点をディスカッションしていただく「食道胃接合部癌に対する集学的治療 - 地域間・専門領域間の類似点と相違点 -」を予定しています。位置付けが明確になって以降、食道胃接合部がんは増加傾向にありますが、国や地域によって発生頻度には差があります。食道胃接合部がんに対する国際的な治療戦略の現状と課題を多角的に議論するこのセッションは、今後の研究開発につながる貴重な機会になると期待しています。 統合プログラム「高齢者消化器がんに対する診断と低侵襲治療の現状と課題」では、高齢者における消化器がんの低侵襲治療について、内科および外科での最新知見を発表していただきます。 近年、日本製の機器も複数登場するなど、ロボット手術の普及が進んでいます。この流れを受け、特別講演では「hinotoriTMの進化と未来医療への展望」と題して、開発者である川崎重工業・最高経営責任者の橋本康彦氏をお迎えし、開発秘話や今後の展望についてお話いただきます。その他にも、ロボット関連のセッションが多数企画されており、ワークショップ「ロボット支援肝切除術の導入と未来」では、各手術に対する機種ごとの適性や操作法の遠隔指導について詳しく取り上げられます。また、特別講演「治療抵抗性がんとの戦い」では、日本癌学会前理事長の佐谷秀行先生に膵がんを中心に課題や展望について講演いただきます。これらの話題のキャッチアップは、日常臨床に大いに役立つでしょう。 コロナ流行以前、JDDWには約2万人が現地に来場していました。ぜひ現地に足を運び、さまざまなセッションを聴講していただきたいです。また、ウェブ配信とのハイブリッド方式による開催なので、遠方の方や子育て中の方はオンラインでご参加いただけます。どなたも楽しめる内容がそろっていますので、開催を心待ちにしてください。 インタビュー記事一覧 日本消化器関連学会機構理事長小池 和彦 氏 第66回日本消化器病学会大会会長坂本 直哉 氏 第108回日本消化器内視鏡学会総会会長矢作 直久 氏 第28回日本肝臓学会大会会長四柳 宏 氏 第62回日本消化器がん検診学会大会 会長金岡 繁 氏 MTウェブJDDW2024 TOP 主なプログラム 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×
消化器外科領域では、年に2つの大きな学会が定期開催されます。1つは外科治療について専門的なディスカッションが行われる日本消化器外科学会総会、もう1つが内科医と外科医の活発なクロストークが魅力のJDDWです。外科と内科が同じ臓器や疾患について議論することで、新たな問題点や解決策が見つかる可能性があります。このような点で、JDDWは双方の連携を深める上で非常に重要な役割を果たしています。 Strategic International Sessionでは、日本消化器外科学会前理事長の北川雄光先生と日本食道学会元理事長の松原久裕先生が司会を務め、各国の食道がんの専門家とともに、食道胃接合部がんに関する国や地域ごとの考え方や問題点をディスカッションしていただく「食道胃接合部癌に対する集学的治療 - 地域間・専門領域間の類似点と相違点 -」を予定しています。位置付けが明確になって以降、食道胃接合部がんは増加傾向にありますが、国や地域によって発生頻度には差があります。食道胃接合部がんに対する国際的な治療戦略の現状と課題を多角的に議論するこのセッションは、今後の研究開発につながる貴重な機会になると期待しています。 統合プログラム「高齢者消化器がんに対する診断と低侵襲治療の現状と課題」では、高齢者における消化器がんの低侵襲治療について、内科および外科での最新知見を発表していただきます。 近年、日本製の機器も複数登場するなど、ロボット手術の普及が進んでいます。この流れを受け、特別講演では「hinotoriTMの進化と未来医療への展望」と題して、開発者である川崎重工業・最高経営責任者の橋本康彦氏をお迎えし、開発秘話や今後の展望についてお話いただきます。その他にも、ロボット関連のセッションが多数企画されており、ワークショップ「ロボット支援肝切除術の導入と未来」では、各手術に対する機種ごとの適性や操作法の遠隔指導について詳しく取り上げられます。また、特別講演「治療抵抗性がんとの戦い」では、日本癌学会前理事長の佐谷秀行先生に膵がんを中心に課題や展望について講演いただきます。これらの話題のキャッチアップは、日常臨床に大いに役立つでしょう。 コロナ流行以前、JDDWには約2万人が現地に来場していました。ぜひ現地に足を運び、さまざまなセッションを聴講していただきたいです。また、ウェブ配信とのハイブリッド方式による開催なので、遠方の方や子育て中の方はオンラインでご参加いただけます。どなたも楽しめる内容がそろっていますので、開催を心待ちにしてください。 インタビュー記事一覧 日本消化器関連学会機構理事長小池 和彦 氏 第66回日本消化器病学会大会会長坂本 直哉 氏 第108回日本消化器内視鏡学会総会会長矢作 直久 氏 第28回日本肝臓学会大会会長四柳 宏 氏 第62回日本消化器がん検診学会大会 会長金岡 繁 氏 MTウェブJDDW2024 TOP 主なプログラム