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医学・医療ニュース一覧

Elinzanetantがホットフラッシュに有効

　閉経後の女性では更年期症状、特にホットフラッシュや寝汗などの血管運動神経症状（Vasomotor Symptoms；VMS）に悩まされる者…

2024年9月6日 16:00

産婦人科・婦人科

低強度運動が恐怖記憶の消去を促進

　心的外傷後ストレス障害（PTSD）の予防・治療法として運動の有効性が指摘されているが、詳細な運動条件や神経分子基盤は明らかでない。筑波大学…

2024年9月6日 14:00

精神・神経科

心筋梗塞後のβ遮断薬、長期継続が有益

　心筋梗塞後にβ遮断薬を長期投与すべきかどうかは、議論が分かれる。フランス・Sorbonne UniversityのJohanne Silv…

2024年9月6日 13:00

循環器内科

高齢慢性便秘症の診療ポイントを解説

　慢性便秘症は、慢性的に続く便秘のために日常生活に支障を来したり、身体にもさまざまな支障を来しうる病態と定義される。日本における有病率は男性…

2024年9月6日 12:00

消化器内科

HPV感染は男性の生殖機能を損なう可能性

　HPV（ヒトパピローマウイルス）は、ほぼ全例（95％）の子宮頸がんの原因であることから、これまで女性の健康問題と考えられてきた。しかし、男…

2024年9月6日 11:50

性感染症

就寝後スクリーン使用で睡眠短縮、就寝前はOK

　ニュージーランド・University of OtagoのBradley Brosnan氏らは、地域在住の青少年79例を対象に反復測定コホ…

2024年9月6日 6:00

神経内科

記事のAI要約

・ニュージーランドの研究で、青少年の就寝前2時間のスクリーン使用は睡眠に影響しないが、就寝後の使用は睡眠時間を短縮すると判明。 ,・特に相互的なスクリーン使用が入眠を遅らせ、総睡眠時間を減少。 ,・現行の睡眠衛生ガイドラインの見直しが示唆される結果となった。

体の柔軟性低下は死亡リスク、女性では4.8倍

　体の柔軟性は身体的健康の維持に重要と考えられており、年齢を問わず運動指導に盛り込まれることが多い。しかし、柔軟性と生命予後の関係についての…

2024年9月5日 18:10

整形外科

記事のAI要約

・中年男女約3,100人を対象に、体の柔軟性と死亡リスクの関連を前向き研究で評価。,・柔軟性が低いと死亡リスクが男性で1.9倍、女性で4.8倍と有意に高かった。,・体の柔軟性は自然死および非COVID-19関連死リスクと強い逆相関が認められた。

無症状妊婦への鉄補給、エビデンス不十分

　米国予防医学専門委員会（USPSTF）は、妊娠中の無症状の鉄欠乏症／鉄欠乏性貧血へのスクリーニングおよび鉄補給に関する勧告をJAMA（20…

2024年9月5日 16:50

腎臓内科

記事のAI要約

・USPSTFは無症状の妊婦に対する鉄補給とスクリーニングのエビデンスが不十分と発表。 ,・2015年の勧告から変更はなく、さらなる研究が必要とされた。 ,・重度の栄養失調や特定の血液疾患を持つ妊婦には適用外。

ALK陽性NSCLCにロルラチニブが優位

　米・Weill Cornell MedicineのChristine Garcia氏らは、ALK融合遺伝子陽性の切除不能／進行非小細胞肺が…

2024年9月5日 16:35

呼吸器内科

記事のAI要約

・ALK陽性NSCLCに対するロルラチニブの有効性が他の薬剤より優れていることがMAIC手法で示された。 ,・ロルラチニブは他の薬剤に比べて進行リスクが低く、脳転移のリスクも著明に低減。 ,・AEの発現率は高いものの治療中止や用量減量に差はなく、一次治療での使用が推奨される。

日本透析医学会元理事長・中元秀友氏が逝去

　日本高血圧学会は9月2日、同学会功労会員で専門医制度委員会委員の中元秀友氏が8月29日に逝去したとの訃報を掲出した。享年66歳だった。　同…

2024年9月5日 16:19

腎臓内科

仕事における身体活動強度、48年で1割低下

　身体活動の不足は世界的な課題となっているが、身体活動の長期的推移を定量的に示すデータは少ない。東京大学健康総合科学科保健社会学教室の藤谷綾…

2024年9月5日 15:00

予防医学

記事のAI要約

・東京大学の研究により、日本の職業上の身体活動強度が1962～2010年で約1割低下したと判明。 ,・産業構造の変化により、座業中心と低強度の職業が増加し、中強度の職業が減少。 ,・WHOや厚生労働省のガイドラインを参考に、座業時間の短縮と身体活動の促進が推奨される。

ARNIで心不全以外の入院リスクも低下

　心不全（HF）を適応症とするネプリライシン阻害薬とアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬（ARB）バルサルタンの配合剤であるアンジオテンシン受容体…

2024年9月5日 13:55

一般内科

記事のAI要約

・サクビトリルバルサルタンが全入院リスクを有意に低下させた。,・特に左室駆出率が低い心不全（HF）患者で効果が顕著。,・入院の原因別には、心疾患と肺疾患による入院リスクが減少。

高齢者に効果的なインフルワクチンは？

　季節性インフルエンザワクチンによる予防効果は50％未満とする報告がある。しかし、2022年に米疾病対策センター（CDC）の予防接種諮問委員…

2024年9月5日 11:25

呼吸器内科

記事のAI要約

・2022年にACIPは高齢者に高用量やアジュバント添加ワクチンを推奨したが、実臨床データは不足していた。 ,・KPSCの研究によると、高用量とアジュバント添加ワクチンは標準用量卵ベースワクチンよりもインフル関連受診・入院を減少させた。 ,・これらの結果は、現行ワクチンの評価や新規ワクチン開発に重要な実臨床エビデンスを提供する。

タピナロフでアトピーの皮膚バリア機能改善

　いがらし皮膚科東五反田（東京都）の五十嵐敦之氏らは、芳香族炭化水素受容体（AhR）調整薬タピナロフの皮膚バリア機能改善効果を検討した単施設…

2024年9月5日 11:10

アトピー性皮膚炎

記事のAI要約

・タピナロフクリーム1％がアトピー性皮膚炎（AD）患者の皮膚バリア機能を有意に改善した。 ,・非盲検試験で、8週間の使用で角層水分量が増加し、経表皮水分蒸散量が減少した。 ,・安全性も確認され、新たな治療選択肢として期待される。

犬を飼うことと全死亡リスクの低下が関連

　国立環境研究所の谷口優氏らは、オーストラリアの世帯・所得・労働の動向（Household, Income and Labor Dynami…

2024年9月4日 18:30

総合診療

記事のAI要約

・オーストラリアHILDA調査で、ペット飼育と全死亡リスクを追跡研究。,・犬を飼うことで全死亡リスクが有意に低下することが確認された。 ,・この効果は主に身体活動の増加による可能性が示されている。

エンザルタミドで前立腺がんの心血管リスク減

　去勢抵抗性前立腺がん（CRPC）の治療には、第二世代抗アンドロゲン薬エンザルタミドやCYP17阻害薬アビラテロンなどのアンドロゲン受容体経…

2024年9月4日 17:15

がん

記事のAI要約

・エンザルタミドはアビラテロンと比較して、心血管イベントの発生リスクが低いとされた。,・岐阜薬科大学のリアルワールド研究で、エンザルタミド群は心血管死や心筋梗塞リスクが低下した。,・心血管リスク管理も前立腺がん治療選択に重要視されるべきと考察。

透析導入に至らない患者要因は4つ

　小倉記念病院（北九州市）では腹膜透析（PD）導入が増加しており、65歳以上が占める割合は7割にも上る。PD導入時の患者と医療者の合意形成（…

2024年9月4日 17:10

腎臓内科

膝伸展筋力低下が高齢女性のうつ発症リスク

　東京都健康長寿医療センターの大田崇央氏らは、東京都在住の高齢者を対象に行われた大規模観察コホート研究「お達者健診研究／The Otassh…

2024年9月4日 17:05

精神・神経科

記事のAI要約

・高齢女性の膝伸展筋力が抑うつリスクと関連することが判明。 ,・筋力が低い群は高い群に比べ、抑うつリスクが約50％高い。 ,・筋力増強運動が予防に有効な可能性が示唆される。

BMI高値で大腸がん発症リスク9～32%増

　大腸がんは欧米をはじめとする世界の主要な死因の1つとなっている。米・University of Pittsburgh Medical Ce…

2024年9月4日 17:00

消化器内科

記事のAI要約

・アジアの前向きコホート研究で、BMIと大腸がん発症リスクに正の相関が示された。,・BMIが上昇するごとに発症リスクは9～32%高まり、特に男性でリスクが高まる。,・大腸がん関連死についても全体ではリスク上昇が見られ、男性で強い相関が示された。

HFpEFにフィネレノンが有効

　ステロイド型選択的ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬（MRA）は、左室駆出率（LVEF）が低下した心不全（HFrEF）患者の死亡リスクを低下…

2024年9月4日 16:50

一般内科

記事のAI要約

・フィネレノンがHFpEF患者の心不全悪化と心血管死リスクを有意に低下させた。 ,・FINEARTS-HF試験でプラセボ群と比較し、主要評価項目の発生リスクが16％減少。 ,・SGLT2阻害薬の使用の有無にかかわらず効果が一貫して確認された。

日本人CVD、三大危険因子の服薬遵守率が判明

　慶應義塾大学衛生学公衆衛生学教室の松元美奈子氏らは、山形県鶴岡市で行われている鶴岡メタボロームコホート研究（TMCS）の参加者3,693例…

2024年9月4日 16:45

糖尿病・内分泌疾患

記事のAI要約

・慶應義塾大学の研究で、高血圧、糖尿病、脂質異常症の服薬遵守率が示された。 ,・高血圧治療薬が最も高く90.2%、糖尿病81.2%、脂質異常症80.8%であった。 ,・脂質異常症のみの無症候患者は服薬不遵守になりがちであった。

医師の自殺率、低下傾向も女性医師は依然高い

　オーストリア・Medical University of ViennaのClaudia Zimmermann氏らは、医師の自殺率に関する1…

2024年9月3日 19:00

精神・神経科

記事のAI要約

・医師の自殺率は低下しているが、女性医師の自殺率は依然として高い。,・メタ解析により、女性医師の自殺率比は1.76と一般住民より有意に高かった。,・医師の自殺予防、特に女性医師に対する研究と対策が今後も重要視される。

2型糖尿病管理には坐位時間より握力

　握力はグルコース処理やインスリン作用の重要部位である骨格筋の量と相関する筋力の指標であることから、2型糖尿病の管理指標になると考えられてい…

2024年9月3日 17:47

糖尿病・内分泌疾患

記事のAI要約

・握力は2型糖尿病管理において重要な指標として注目されている。 ,・握力が高いほどHbA1cや体組成のコントロールが良好な結果が出た。 ,・患者の握力と坐位時間に応じた運動指導が効果的と結論付けられた。

人工膝関節全置換術中の止血帯使用はNG！

　人工膝関節全置換術（TKA）施行時には、術中出血の管理や無出血の術野確保を目的として止血帯が使用される。ただし、下肢の血液循環を一時的に停…

2024年9月3日 17:25

整形外科

記事のAI要約

・人工膝関節全置換術中（TKA）の止血帯使用は、抗菌薬セファゾリンの局所濃度を低下させる。,・TKA施行時におけるセファゾリン局所組織濃度の重要性は十分に認識されていない。,・TKA施行時に抗菌薬の効果を維持するには、より早期の再投与が必要。

在留外国人、若い日本語話者は治療中断しがち

　近年、在留外国人が増えているが、他国への移住者はさまざまなストレスを抱えやすく、精神疾患のリスクになりうることが明らかにされている。しかし…

2024年9月3日 17:05

精神・神経科

記事のAI要約

・在留外国人患者の治療自己中断に関する研究では、日本語を話す若者が因子と判明。,・年齢や疾患が中断リスクに関連し、高齢者は治療継続傾向がある。,・患者の言語能力を客観的に評価すること、文化的背景に通じた医療通訳などの支援が必要。

男女ともビール1日500mLで痛風リスク1.6倍

　アルコール摂取に起因する痛風発症について検討した研究の多くは横断的、または男性のみを対象としており、男女別のエビデンスは少ない。中国・Su…

2024年9月3日 16:56

リウマチ・膠原病科

記事のAI要約

・中国の研究では、男女ともにビールやシードルの摂取が痛風リスクを1.6倍にすると判明。,・UK Biobankの40万人を対象にした前向きコホート研究で、この関係性が明らかに。,・特に男性はアルコール摂取が多いほど痛風リスクが高くなる傾向が強い。

若い世代でがん患者増加

　米・Surveillance and Health Equity Science, American Cancer SocietyのHyu…

2024年9月3日 16:37

がん

記事のAI要約

・米国において、若者で特定のがん罹患率が上昇していることが確認された。 ,・特に1990年出生コホートでは、小腸がんや腎臓がん、膵臓がんのリスクが高い。 ,・若年層の肥満がリスク上昇の一因とされ、他の生活習慣や環境要因も影響している可能性がある。

脂肪肝炎マウスの脂肪腎にトホグリフロジンが有効

　近年、脂肪性肝疾患に合併する心血管疾患に対する関心が高まりつつある。大阪大学循環器内科の西原紗恵氏、小関正博氏は「食餌誘導性脂肪肝炎マウス…

2024年9月3日 5:00

消化器内科

ビタミンB1摂取で男性の高尿酸血症リスク低下

　中国・Jining Medical UniversityのYi-Ming Li氏らは、2017～20年の米国民健康・栄養調査（NHANES…

2024年9月2日 16:40

糖尿病・内分泌疾患

記事のAI要約

・中国のLi氏らは米国のデータを分析し、ビタミンB1が男性の高尿酸血症リスクを低下させることを発表した。,・男性はビタミンB1摂取量が多いほど高尿酸血症のリスクが低下したが、女性では有意な関連は見られなかった。,・尿酸代謝の性差がこの結果に影響している可能性が考えられる。

配偶者の心血管疾患で認知症リスク1.3倍

　米・Boston Universityの古村俊昌氏らは、全国健康保険協会（協会けんぽ）の医療レセプトデータを用いて、日本の高齢夫婦9万3,…

2024年9月2日 16:15

精神・神経科

記事のAI要約

・古村俊昌氏らは日本の高齢夫婦を対象に、配偶者の心血管疾患（CVD）とパートナーの認知症リスクの関連を調査。,・配偶者がCVDを発症したパートナーは、発症しなかったパートナーと比べ認知症リスクが1.3倍に上昇。,・研究結果は、認知症ケアにおいて家族全体に着目する重要性を示唆している。

コロナ重症化に関与するHLA遺伝子型を発見

　感染に対する免疫応答において重要な役割を担うヒト白血球抗原（HLA）は、肺結核などの呼吸器感染症との関連は報告されているが、新型コロナウイ…

2024年9月2日 16:05

呼吸器内科

記事のAI要約

・横浜市立大学の田中克志氏らが、日本人COVID-19患者209例を対象にHLA遺伝子型を解析。,・重症化と関わるHLA-DQA1*01:03およびHLA-DQB1*06:01の2つの遺伝子型を発見。,・研究結果はCOVID-19の重症化リスク予測に役立ち、新たな予防や治療戦略が期待される。

MASLD／MASHにビタミンEが有望

2024年9月2日 10:40

消化器内科

記事のAI要約

・ビタミンEはMASLD患者のASTおよびALTを有意に改善し、肝臓の組織学的所見も改善した。 ,・しかし、MASH患者ではALTの改善には有意差が見られず、肝線維化の改善も認められなかった。 ,・研究間の異質性が高く、さらに長期的な研究が求められる。

ICDの一次予防適応、診療報酬算定に期待

　今年（2024年）3月に『2024年JCS/JHRSガイドラインフォーカスアップデート版不整脈治療』（以下、フォーカスアップデート版）…

2024年8月30日 18:00

ガイドライン・声明

臨床でも「代替食＋行動介入で糖尿病寛解」

　カロリーは低いが栄養素を維持したスープ状やシェイク状の食事を3カ月継続する代替食療法（TDR）により、2型糖尿病が寛解する可能性がランダム…

2024年8月30日 17:30

糖尿病・内分泌疾患

記事のAI要約

・英国NHSが開発した代替食と行動支援を組み合わせたT2DRプログラムの結果が報告。 ,・参加者の32％が2型糖尿病の寛解を達成し、特に体重減少効果が高いことが示された。 ,・診断から1年以内や初期HbA1c値が低い例ほど、寛解達成の可能性が高かった。

ドネペジル＋漢方薬が認知症抑制に効果的

　コリンエステラーゼ阻害薬は、認知症と軽度認知障害（MCI）に広く処方されているが、副作用に比して症状改善効果は軽度である。一方、中国では古…

2024年8月30日 17:00

精神・神経科

記事のAI要約

・ランダム化比較試験のシステマチックレビューとメタ解析から、コリンエステラーゼ阻害薬＋漢方薬の併用が認知症抑制に効果的と報告。 ,・MCIへの効果を検討したランダム化比較試験20件・1,611例をメタ解析した。,・ドネペジル単独と比べてドネペジル＋漢方薬は認知機能を改善し、有害事象の増加はなかった。

胆道がんへのイリノテカン追加に「待った」

　切除不能膵がんに用いられるトポイソメラーゼⅠ阻害薬ナノリポソーマル型イリノテカン（nal-IRI）は、韓国の第Ⅱb相多施設試験NIFTYに…

2024年8月30日 16:45

消化器内科

記事のAI要約

・AIO NALIRICC試験で、胆道がん治療に期待されていたFU/LV療法へのイリノテカン追加の有効性に疑義。,・生存期間や無増悪生存にFU/LV療法単独との有意差は認められず、有害事象が多かった。,・今回の結果から、胆道がんの二次治療にイリノテカンの追加は推奨されない。

切除不能進行・再発胃癌バイオマーカー検査の手引き改訂版を作成

　日本胃癌学会は8月30日、『切除不能進行・再発胃癌バイオマーカー検査の手引き』を改訂し『第1.1版』を公式サイトに掲載した。　切除不能進行…

2024年8月30日 15:00

胃がん

薬物療法より神経ブロックが有効な疾患は？

　近年、慢性疼痛に対する治療薬が充実し、整形外科、内科、皮膚科でもプレガバリン、トラマドールなどが処方されている。一方、薬物療法で痛みが取り…